高校野球
2025/07/12 15:40 NEW

【プレーバック】南北海道大会1回戦 立命館慶祥2-3北海(7月12日、札幌円山)

北海がサヨナラ勝利を決め、全校応援で埋まった一塁側スタンドは大喜び=撮影・十島功

 

北海がサヨナラでベスト8進出

 春の王者と昨夏の準優勝校がぶつかった一戦は、序盤からがっぷり四つの展開が続いた。まず先手を取ったのは立命館慶祥。1番・横谷塁外野手(3年)が中堅への三塁打で出塁すると、暴投の間に先制のホームを踏んだ。北海もすぐさま追いつく。二回、先頭の草開道登内野手(2年)が二塁打を放ち、次打者の内野ゴロの間に三塁まで進むと、こちらも暴投で生還した。

 そこから先に一歩前に出たのは立命館慶祥だった。追いつかれた直後の三回。先頭の大西有内野手(2年)からの連打などで1死二、三塁とし、3番・勝見堅外野手(3年)がきっちりと右翼への犠飛をマークした。

 五回、北海が動いた。先発の小野悠真投手(2年)から背番号1・浅水結翔投手(3年)にスイッチすると、立命館慶祥の久松篤生(あつき)投手(3年)との投げ合いで試合は膠着した。七回まで両投手とも譲らず、ゼロを並べていく。

 そして北海が1点を追う八回。先頭の小野が振り逃げで出塁し、犠打などで2死三塁の好機をつくると、ここまで無安打だった1番・櫻井悠也内野手(3年)の適時二塁打で同点とした。そして九回1死満塁から小野が右翼へのサヨナラ犠飛を放ち、試合は決着した。北海が2年ぶりのベスト8進出を決めた。


■逆転勝利を収めた北海の平川敦監督(54)
「諦めずに我慢して戦ってくれた。浅水がしっかり抑えてくれたので、浅水が流れを読んできたかなと思います」

■サヨナラ犠飛を放った北海の小野悠真投手(2年)
「監督から『思い切って初球から向かっていけ』と言われたので、ファーストストライクから自分のスイングをしていきました。(試合を決められて)うれしかったです」

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