宮大樹 2戦連続クリーンシート達成へ「6ポイントマッチ。それを制してこそ、上へ行ける」
2試合連続クリーンシート達成を狙うDF宮。強固な守備網を築き、難敵ジュビロを封じ込める=撮影・宮西雄太郎
■7月11日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は11日、札幌市内で翌日に控える第23節・磐田戦(19時30分開始、ヤマハ)へ向けて全体練習を行った。前節の山口戦で移籍後初のクリーンシートを達成したDF宮大樹(29)は「前回は勝ったけど、次はまた別の試合」と集中力を研ぎ澄ます。持ち前の統率力で強力攻撃陣をシャットアウトし、今季初の4連勝を成し遂げる。
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押し込まれても、跳ね返す。背番号55が最後の砦となり、札幌のゴールを守り抜く。4失点を喫した前回対戦の苦い記憶は、札幌の選手たちの脳裏に深く刻まれている。だが、宮にとっては移籍前の出来事だ。

「みんな次のジュビロ戦が持つ意味を分かっている。その重要性をピッチで表現するだけ。(攻撃陣に)特長ある選手が何人かいるけど、自分たちの組織的な守備で守りきることができる」
昨季はフル出場して無失点ゲーム 「ピッチもすごくやりやすくて…」
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J1福岡に所属していた昨季は、9月21日の磐田戦にフル出場し無失点ゲームを演じた。敵地・ヤマハスタジアムには良いイメージを抱いており「悪い印象はないですね。ピッチもすごくやりやすくて観客との距離も近い。今回もすごくエキサイティングなゲームになると思っている」と、好相性のピッチ上で躍動するつもりだ。
現在9位の札幌と、8位・磐田との勝ち点差は「4」。順位の近い相手との直接対決は、長いシーズンのターニングポイントにもなり得る。シーズンダブルは許されない。勝負のアウェー戦を間近に控え、宮は闘争心を言葉に乗せる。
「世間的にいう6ポイントマッチ。それを制してこそ、どんどん上の順位へ行ける。ここからは毎試合が決勝戦みたいなもので、そこへ向けて日々チームとして準備してきた。前半戦の結果や今の順位を見ても、あぐらをかいていられるチームではない。お尻に火が付いている状態で余裕を見せている暇はないので、必死にやるだけです」

薄氷の勝利を得た前節の山口戦では、明確な課題も浮かび上がった。前半終了間際に先制点を奪った札幌は後半、反撃に出た山口の攻撃に手を焼き、多くの時間を守備に費やした。守勢に回っては、会心の勝利は難しい。次戦は攻守一体のアグレッシブなサッカーを、試合を通して繰り広げる。
「チーム全体として失点を抑えつつ、自分たちの攻撃の形から相手のウイークポイントを突いて複数得点を狙いたい。そのまま無失点でいければ最高ですよね」
勝ち点3を手に入れればPO圏内進出がハッキリと見えてくる。夏の夜の雪辱戦。強固な守備が、価値ある白星を引き寄せる。
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