【一問一答】新加入の宮大樹がCBで先発フル出場「ゲームクローズの絵を合わせることが大事」
加入後初先発したDF宮(中央)が大きな声でマイボールをアピール=撮影・松本奈央
■J2第19節 札幌2-2今治(6月15日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
J1名古屋から期限付き移籍で北海道コンサドーレ札幌に加入したDF宮大樹(29)が、移籍後初戦の今治戦でスタメンフル出場した。4バックの左CBとして、同じくJ2大宮から完全移籍で加入した右CBの浦上仁騎(28)とタッグを組み、最終ラインを統率した。試合後の一問一答は次の通り。
―札幌でのデビュー戦は勝利目前に同点に追いつかれた
「勝ちたかったっていう一言に尽きます。(プレドは)雰囲気は独特なものがありますけど、後半、多くのサポーターがいる方に向けて攻撃する迫力は、やっぱり心強いものがある」
―スタメンを告げられたとき、岩政監督から掛けられた言葉は
「しっかりと守備のところはオーガナイズしてほしいという声掛けはしてもらいました」
献身的な守備を見せる新加入のDF宮(手前右)=撮影・中本翔
―最終ラインから見てどう感じたか
「特に僕が気になった点は、ゲームクローズのところ。リードしてる展開のところで、相手が何をされたら嫌なのかとか、自分たちがどういう立ち位置で守る、もしくはボールを保持するところが少し課題かなと感じました。今後、後半戦を戦っていく上で、自分たちが上位に行くためには絶対に必要なこと」
―持ち味の統率力は出せたか
「結果的に2失点してしまってるんで、全然満足はしていないですし、もっと自分の力を皆さんに示せると思います。圧倒的なセンターバックになっていかないといけない」
―浦上選手とセンターバックを組んだ印象
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「(浦上)仁騎はしゃべられるタイプのセンターバック。僕も密にコミュニケーションを取るタイプなので、うまく2人で『ここは捨てていいよ』とか、『ここは逆にマークに付いてほしい』とか、特にクロスに対して相手が特長を持っている選手2人だったんで、そこのポジショニングは2人で話しながらやってました」
―後半戦への意気込み
「最後に勝てなかったのは痛いですけど、これをきっかけに同じことを繰り返さないようにしていく。きょうのゲームがあって良かったなって思えるように今後につなげていくためにも、まずは天皇杯ですけど、しっかりと総力戦で勝って、勢いつけて、どんどん巻き返しを図っていきたい」

―公式戦だからこそ得られたもの
「練習でやってることと、公式戦でやってることはやっぱり違いますし、もっと攻撃の質だったり、きょうは後ろで見てて、イージーミスが多いなと思っていたので、そこのミスを減らさないとカウンターも受けますし、逆にチャンスクリエイトの数も減ってしまう」
―公式戦でないと体感できないものか
「僕は、練習でやったことがそのままピッチに出ると思っている。普段の日常の一つ一つのパスだとか、トラップの置く位置、ポジショニングとか、そういうものがきょうのピッチに全て出た。普段の練習の意識も足りないのかな」
―チーム合流後、間もない中での出場で、DFラインの連係はどうだったか
「めちゃくちゃ崩されたシーンはあんまりなかったと僕自身は思っている。その中でも、もっと最後の一歩を寄せられたらとか、もっとカバーできたなっていうシーンは多少ありましたけど、最初の組んだ印象ではそんなに悪くなかった。その中でも、やっぱり0失点に抑えたいって思いました」
―後半戦、浮上のカギ
「出てきたメンバーも含めて、登録した20人も含めて、絵を合わせることがすごい大事。夏は特に体力的にも厳しい中で交代カードを監督も切ると思うので、その中で入ってきた選手がいかに違いを出せるかは、すごく大事」
後半、セットプレーで相手ゴールに迫るDF宮(左から2人目)
―絵を合わせるために必要なこと
「細かいことはありますけど、もっとはっきりした声掛け、分かりやすい声掛けは、すぐにでもできるんじゃないか。(2失点目の)あのシーンはたまたま(田中)克になりましたけど、その前のシーンでも、あそこでちまちまつないでいても、別に相手は怖くないですし、僕たちとしてはリスクしかない中で、ゲームクローズの絵を合わせるところが、すごい大事になってくるんじゃないか」
―終盤はなかなか押し返せなかった
「収めどころも守備のプレッシャーのはめどころも、ちょっと後ろ向きになってしまったんで、そこは少し課題なのかな。そういう局面って絶対あるので、そこでいかにチームとして耐えるとか慌てないところは必要。ああいう時間は絶対あるので、そこに対するチームのメンタル的なところはすごく大事。リードしてしまって、ちょっとあたふたしてた感じも僕は見えた」
―マイボールはマイボールとして持つことが大事
「逆に、何回か僕とか(浦上)仁騎も(ロングボールを)蹴っていましたけど、あのスリーセンターバックの背後のとこに蹴ると、相手としては前から(プレスに)行きたいのに裏返されると嫌だし、逆にそこでボールを取ったとしても、僕たちのゴールには遠い。相手が来たら裏返し、来なかったら手前でつなぐよっていう意識は大事」
後半、セットプレーを前にMF田中克(左)と会話を交わすDF宮
―二つの失点シーンで、自分にできたことはあったか
「1失点目はスパン、スパンって、僕たちの2ボランチの脇のところと、センターバックのちょうど間のところに入ってしまった。仁騎と(髙尾)瑠に対して、もう少し声掛けできたかな。1失点目は相手がスーパー(プレー)だったので。2失点目に関しては、2センターバックとキーパーで守るしかないなという印象」
―きょうのパフォーマンスは
「まだまだセットプレーで点を取りたかったですし、70点ぐらいじゃないか。結果的に2失点してしまっているという部分においては、そんな良い評価は自分にはあげられない」
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