【プレーバック】J2第19節 札幌2-2今治

■6月15日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
終了間際のミスで失点しドロー決着
リーグ中断明けで前半戦最後の試合。12位の北海道コンサドーレ札幌は9位のFC今治とホームで対戦し、2-2で引き分けた。
札幌は4-4-2の布陣で、特別登録期間に加入したDF宮大樹(29)、浦上仁騎(28)が揃ってCBで先発した。
今治はJ1川崎から期限付き移籍加入のMFパトリッキ・ヴェロン(20)ら4人のブラジル人選手を中心にスピーディーでテンポの良い攻撃を仕掛けてきた。札幌はなかなか攻撃することができずに防戦が続く。前半23分、24分には立て続けにミドルシュートを打たれ、ギリギリのところでGK菅野孝憲(41)が弾き返した。
同34分はDF髙尾瑠(28)の右クロスにFWジョルディ・サンチェス(30)がヘッドで合わせて相手ゴールネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドで得点とならず。するとその2分後の36分、Pヴェロンにペナルティーエリア手前で反転からのミドルシュートを浴びて先制を許した。
それでも後半は札幌が徐々にペースをつかんだ。MF近藤友喜(24)がドリブルでペナルティーエリア内に侵入したところで倒され、PKを獲得。キッカーはMF高嶺朋樹主将(27)が務め、一度は相手GKに弾かれたものの、こぼれ球を自ら蹴り込んで同点ゴール。高嶺は古巣復帰後初の得点でチームに勢いをもたらした。
さらに後半24分、FKの流れから相手ペナルティーエリア右でDF2人を引きつけた近藤からバックパスを受けた高嶺は、中央やや右の位置から左足の強烈なミドルシュート。鋭い変化がついたボールは相手GKも反応できずにゴールへ。見事に勝ち越しに成功した。
このままの流れで勝利に結びつけたかった札幌だったが、終盤に落とし穴が待っていた。7分あった後半アディショナルタイムの1分、MF田中克幸(23)の自陣での不用意な横パスが途中出場の19歳MF横山夢樹に奪われ、そのまま同点ゴールを決められてしまった。
シュート数は今治の16本に対して札幌は7本。押し込まれながらも後半に勝ち越したが、最後まで踏ん張りきれなかった。前半戦は6勝4分9敗。痛み分けの勝ち点1を獲得したものの順位は一つ下げ、13位でリーグ戦を折り返した。
(全5カット)




