サッカー
2023/02/11 20:00

北海道サッカー協会の公式応援ソングが完成 札幌出身Runeがサッカーシーンを熱くする「Heat Up」初披露

北海道サッカー協会公式応援ソング「Heat Up」を熱唱するRune(撮影・西川薫)

11日、札幌ドームで初披露

 札幌出身のシンガー・ソングライターRune(ルネ)が作詞作曲した、北海道サッカー協会公式応援ソング「Heat Up」が、このほど完成。14日のリリースを前に、11日に札幌ドームで行われた「2023コンサドーレ・エスポラーダカップ全道市町村サッカー・フットサル大会」で初披露した。

 札幌ドームが、Runeのエネルギッシュな歌声で熱気に包まれた。「狸小路で生まれ育ったRuneです。サッカーを今やっている北海道のみなさんに刺さるような、応援する方も熱くなるような曲になっています」と自己紹介。冒頭部分で「ウォーワッ、ウオーワッ」と、観客と一緒に拳を振り上げ一体となった。「子供たちがピッチにいて一緒に歌ってくれて、一緒に拳を振り上げてくれた。終わった後も口ずさんでくれる子供たちがいて、すごいうれしいです」と大成功のステージを振り返った。

巨人・鍵谷、日本ハム中島、ノルディーア、北ガス野球部にも提供

 学生時代はダンスに熱中。テレビのオーディション番組などに出場していた時に「曲を書いてみない」と声をかけられシンガー・ソングライターの道へ。過去には、日本ハムの鍵谷陽平投手(32、現・巨人)の「Key Man- 百折不撓 -」や、中島卓也内野手(32)の「卓越の青」、女子サッカーのノルディーア北海道や北海道ガス野球部応援歌など、道内ゆかりのアスリートたちに応援ソングを提供してきた。

 昨年11月、同協会からオファーが届いた。「ノルディーア北海道の応援歌を書かせていただいてたこともあって、さらにサッカーをするいろんな方々の応援ができるということで、書かせていただこう」と即答した。

最高の結果だけを求めて

 当時は、サッカーW杯で日本が熱狂の渦に包まれていた。「堂安選手のインタビューを聞いた時に、俺らは優勝しか狙ってないっていう風におっしゃってて。やっぱりプレーする方としてはそうだよなと。『最高の結果だけを求めて』っていう歌詞が、そこに反映されてるんですね。その前の『現実的とかそうでないとか迷った時にOver Over』。この2行の流れが自分的にはすごく好きです」。さらに、ビルドアップやボール、ゴールなどサッカー用語を織り込みながら紡ぎ上げた珠玉の1曲だ。

 現在は都内を拠点に、ライブやインスタ配信などを行い、道内ではFMノースウェーブで冠番組を持っている。「住んでる頃には全然感じてなかった、ありがたみとか人とのつながりとかっていうのを今更ですけど、すごくありがたいことだと感じるようになった。狸小路にある焼き肉屋さんとか昔からお世話になっていて。すごい当たり前だと思ってたんですけど、そういう場所があるってことは、ありがたいことなんだ」と地元愛が年々増している。さらに「今年なんか1個、大きいのをしたいな」と道内ライブを視野に入れている。

越山会長「地方協会で初の試み」

 昨年就任した同協会の越山賢一会長によると、これまでサッカー日本代表の応援ソングはあったが地方協会単独の応援ソングは「全国でも初の試み」。Runeは「やっぱり希望、勇気、あと一番大事なのが熱くなること。それこそヒートアップしてほしい。サッカーをする方々だけじゃなくて、何か頑張っている方とか、応援する方とか、誰しもが共通する部分があるので、たくさんの方々に聞いてほしい」。今後は道内のサッカーイベントなどで流れる予定。応援ソングの新たなスタンダードになるかもしれない。

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