サッカー
2023/11/12 00:45

元札幌FW横野(北海道十勝スカイアース)が現役引退を発表

札幌時代の2011年7月9日のJ2愛媛戦。後半43分にFW横野が2点目となるゴールを決めて札幌サポーターと喜びを分かち合う(3枚とも)

2008年コンサドーレ札幌にMF宮澤主将らと同期入団

 北海道十勝スカイアースは11日、コンサドーレ札幌(当時)などでプレーしたFW横野純貴(34)が現役を引退すると発表した。横野は北広島市出身で、高校時代は札幌U-18に所属。2008年に現札幌主将のMF宮澤裕樹(34)らとともにトップチームに加入し、Jリーグなどで活躍した。

11年はプロ初ゴール記録するなどJ1昇格に貢献

 札幌でのJ2時代、11年6月19日のアウェー岐阜戦(3〇1)でプロ初ゴールを挙げると、同年7月9日のホーム愛媛戦(3〇1)では決勝点を含む2ゴールをマーク。チーム浮上のきっかけをつくり出し、その年のJ1昇格へ大きく貢献した。

札幌時代の2011年7月9日のJ2愛媛戦。後半43分にFW横野が2点目となるゴールを決めて札幌スタンドへ駆け寄る

 

札幌退団後はJ3、タイ、JFLと活躍の場を移し

 12年途中にJFLの金沢へ期限付き移籍したが、翌13年に札幌へ復帰すると、前年までFW中山雅史(56、現J3沼津監督)が付けていた背番号9を受け継いだ。しかし、14年はタイ2部のコンケーンFCへ再び期限付き移籍。その年で札幌を契約満了となった。以降はJ3福島、バンコクFC、JFLの青森、奈良、FC大阪と渡り歩き、22年からスカイアースでプレーしていた。

今年10月15日に行われた札幌との練習試合に出場したFW横野(左)(撮影・工藤友揮)

 


■横野純貴のコメント
 この度、2023シーズンをもってサッカー選手を引退することを決断しました。サッカー選手のキャリアをスタートして16年間、決して華やかな経歴ではありませんでしたが、すべてのカテゴリー、海外リーグでプレーできたことは自分らしいサッカー人生だったのかなと思っております。サッカーを始めてから26年間、好きなことを続けてこられたのも家族、友人、ファン・サポーターの方々の支えがあったからこそです。西の里FCガンバ、江別ユニオンJr.ユース、コンサドーレ札幌U18、北海道コンサドーレ札幌、ツエーゲン金沢、khonkean FC、福島ユナイテッドFC、Bangkok FC、ラインメール青森、奈良クラブ、FC大阪、北海道十勝スカイアースで携わっていただいたすべての皆さまに感謝しております。サッカー選手として9チームを渡り歩き、それぞれの土地で出会うチーム関係者、指導者、選手、サポーター、スポンサーの皆さまと共に闘い、時にはプライベートでもお世話になり、生活できたことは僕の一生の財産であり、これからの人生の糧となります。サッカー選手という仕事は、サッカーの本質だけでなく、いろいろなことを学ばせてくれ、海外では異文化に触れながらボール一つで友情が芽生え、現地の人を熱狂させられたことでサッカー勘が変わりました。それと同時に日本を離れて日本の良さや恵まれていることに気付き、人間としても大きく成長させてくれました。Jリーグを離れてからは、働きながらサッカーをすることで社会人としてのマナーやスキルも学ばせてくれ、セカンドキャリアへの自信にもつながり、素晴らしい世界を見せてくれました。しかし、つらいこともたくさん経験し、それを乗り越えることで自然と対応力と生命力が身に付いた気がします。これからのセカンドキャリアは、これまで培ってきた経験を生かしながら、自分らしく何事にも全力で、さまざまな分野に恩返していきたいと思っております。これまで応援してくださった皆さま、長い間ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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