サッカー
2023/06/17 18:30

【動画】札幌市出身のフリースタイルフットボーラー・森脇昂平さん「北海道から活躍したかった」 24日「赤黒フェスタ」でパフォーマンス

フリースタイルフットボーラー森脇昂平さんが北海道新聞社の屋上でパフォーマンスを披露した(撮影・小田岳史)

2019年開催の国際大会で世界3位

 体全体で自由自在にボールを操る―。森脇昂平さん(31)は札幌市を拠点に活動するフリースタイルフットボーラー。2019年に開催された国際大会の沖縄オープンで世界3位に輝いた経歴を持つ。現在は競技者としてだけではなく、レッスンなどを通した普及活動にも尽力している。6月24日の北海道コンサドーレ札幌vsセレッソ大阪が行われる「赤黒フェスタ」でパフォーマンスを披露する。

中学3年時にYouTubeで見た海外選手を見てから熱中

 サッカーに打ち込んでいた森脇さんがフリースタイルフットボールと出会ったのは中学3年の時だった。YouTubeなどで海外の選手が巧みにボールを扱う姿を見て一気に引き込まれた。「それを見てから、遊びでやってみた」と魅せるパフォーマンスを磨き始めた。

小野伸二に憧れ 「今後、会えたらいいなと思ってます」

 昔から足元の技術に秀でるサッカー選手が好きだった。「それこそロナウジーニョとか、小野伸二さんとかを見てましたね。すごい憧れてました。今後、会えたらいいなと思ってます」と目を輝かせた。「最初は全然できなかったけど、できる、できないという楽しさが強かった」とサッカー部の練習と併行してリフティングの練習を重ねた。

ボール1個あれば、どこでもできる 過去には24時間以上練習したことも

 サッカーは高校で辞め、大学進学後からフリースタイルフットボールへ本格的にのめり込んだ。大通公園や狸小路商店街周辺が主な練習場所。「(ボール1個で)どこでもできるっていうのも魅力」。過去には午前9時から翌日の昼頃まで熱中したこともある。「ずっと練習して、飯食って。でもその後2日ぐらいは何もしたくなくて寝てましたね(笑)。今でもたまにオール(徹夜)練習とかもするけど、いつもは4、5時間ぐらいです」。

 森脇さんのオリジナルスタイルが評価されているように「日本の選手はオリジナリティーが強くて、その選手にしかないものが結構多い。そこが評価されて、海外で戦う日本人もめっちゃ多いですね」と、世界と対等に戦えるスポーツだ。「最初は人のまねをするようにして、そこから(技を)派生させるようにしています」。日常生活でも「ボールが近くにないと落ち着かない」と笑った。就寝前はオリジナルの技を頭の中で構築する時間だという。「(技が)1個できても、2個、3個とつなげていくのが難しい」と話す。

居場所づくり 競技人口の増加へ尽力 「もうちょっと自由にできる場所があれば」

 一つの夢がある。「僕らも練習とかは場所を借りたり公園とかでするけど、そういう場所をつくりたい。その居場所づくりは1個考えてます」と〝専用フィールド〟設立のビジョンを描く。北海道内のみならず、道外でもレッスンなどを行っているからこそ、その必要性を痛感。「もうちょっと自由にできる場所があればいい」。

 東京で活動する選手が多い中、拠点は札幌に置いている。「何回か(上京を)考えたこともあるけど、こっちからでも(東京に)行ける。こっちにベースをつくっておいて、東京は行きたいときに行ければいいかな。北海道から活躍したかったので、そこはすごいこだわってました」。北の大地を発信地にし、競技人口の増加へ尽力していく。


■プロフィール 森脇 昂平(もりわき・こうへい) 1992年3月25日生まれ、札幌市出身。札幌白陵高卒業後、札幌国際大に進学。サッカーは高校まで続け、大学からは本格的にフリースタイルフットボールへ転向した。2019年12月に行われた国際大会の沖縄オープンで3位。現在は競技の傍ら、サッカーのドリブル教室やフリースタイルフットボール教室で指導も行っている。

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