《大海の部屋》連載〝最終回〟スペシャル 大海が飾った道スポ一面108回を振り返る

日本ハム・伊藤大海投手(25)の連載手記「大海の部屋」は〝最終回〟スペシャルをお届け。一面登場回数100回超えと道新スポーツを彩ってきた道産子右腕が、自身の紙面を背にこれまでの歩みを振り返った。プロ3年目の来季はさらなる飛躍を遂げ、メディアを通して明るいニュースを発信する。
こんなにあると思いませんでした。今川さんが怒っちゃいそう(笑)
僕が道新スポーツの一面、終面(裏一面)に載った回数は108回。すごいですね。こんなにあると思いませんでしたし、このことを知ったら、(札幌出身の)今川(優馬)さんが怒っちゃいそうです(笑)。
注目されることは嫌いではないタイプ。寮にいる時は、いつもスポーツ新聞を読んでいます。あまり意識はしないようにしていますが、投げた翌日はコンビニの新聞コーナーをちらっと見ます。たまに、紙面の自分と目が合うこともあります(笑)。日本ハム入団後は、結果が良くても悪くても取り上げてもらうことが増えて、なるべく良いものを残したいなとプレーしてきました。
初めての一面登場は駒苫時代の2014年 紙面の見出しが「伊藤」から「大海」に
僕が初めて一面に登場したのは、駒大苫小牧高時代にセンバツで完封勝利を挙げた2014年ですか。当時のことは、今でも鮮明に覚えています。20年10月にドラフトで1位指名を受け、12月に仮契約を結んだ時を機に、紙面の見出しが『伊藤』から『大海』になっているんですね。ファンの皆さんには、伊藤より『伊藤大海』の4文字で覚えてもらっている。大海の方が、親しみがあると思います。
プロ入り後は、どの試合も印象に残っていますが、千賀さんに投げ勝ち、完封勝利を挙げた今年5月13日のソフトバンク戦(札幌ドーム)が一番ですね。良い意味でゾーンに入れていて、何やってもうまくいった。スコアが1―0というのも良かったです。
むちゃぶりも多数!? 正月紙面では愛犬・チョコと2ショット
道新スポーツには、むちゃぶりもされました。今年の正月紙面では、虎柄パーカーを着て、愛犬・チョコとの2ショットを撮影。実家の犬と写真を撮る機会は、なかなかないですよね(笑)。
3月からは連載手記「大海の部屋」がスタートし、プライベートの素顔をお見せしました。(吉田)輝星との対談は盛り上がりましたし、皆さんにも楽しんでもらえたと思います。
真価問われる3年目 来季目指すのは「負けないピッチャー」
来季に向けて、目指すのは「負けないピッチャー」です。先発ローテーションの柱を担う投手は、貯金をつくらないといけない。2年連続10勝を挙げましたが、昨年、今年とも9敗と勝ちより負け数が気になりました。
僕にとって、真価が問われる3年目。明るい話題で取り上げてもらえるよう、これからも頑張ります!(伊藤大海)