滝川西が苫中央のプロ注目右腕、斉藤攻略 浅野が打線けん引
■秋季全道高校野球 第1日 1日、札幌 円山ほか
滝川西打線がプロ注目投手を攻略した。苫中央の最速148キロ右腕・斉藤優汰(2年)から長打4本を含む6安打で5得点。七回でマウンドから引きずり下ろした。
打線をけん引したのは3番・浅野だ。まずは一回1死三塁の好機で、左中間への先制二塁打。四回1死一、三塁の場面では直球を逆方向へ。左翼手の頭上を越す2打席連続の適時二塁打を放った。
組み合わせ抽選が行われた9月22日の放課後から投球マシンを150キロに設定。18・44メートルのバッテリー間よりも短い、16メートル地点に置き、徹底した速球対策を敢行してきた。
次戦も好投手を擁する旭明成とぶつかる。浅野は「きょうのように厳しい試合になると思う。チーム一丸となって一戦必勝で勝っていきたい」と意気込んだ。(島山知房)
■札国際情報 尾崎が本塁打含む2安打5打点
5番・尾崎来飛左翼手(1年)が公式戦初本塁打を含む2安打5打点をマーク。大勝発進に貢献した。一回2死一、二塁で、あいさつ代わりの一撃を左翼スタンドへ。三回には右中間を破る2点三塁打を放った。有倉雅史監督(54)が「長打が打てる」と評価する持ち味を存分に発揮した。次戦は釧江南戦。「甲子園に近づけるように、一個ずつ勝っていきたい」と気を引き締めた。
■白樺 一年生主砲、金丸の活躍で帯広対決制す
1年生主砲の金丸翼一塁手が勝負強さを発揮。1点を追う三回1死一塁で逆転弾。同点の五回1死一、二塁では勝ち越しの中前打を放った。5月の練習試合で左足首を骨折し、靱帯(じんたい)も断裂。驚異の回復力で8月上旬には復帰し、支部大会から4番。「プレッシャーもあったけど、監督から『つなぎの4番』と言われ、あまり感じなくなった」。肩の力を抜き、強打で伝統のチームけん引する。