春夏通じて初出場の帝京長岡 1年生エース左腕・工藤ら道産子トリオが活躍誓う
春夏通じて甲子園初出場を決めた新潟・帝京長岡の木戸、工藤、加藤の道産子トリオ(左から)=帝京長岡野球部提供
春夏通じて初出場決めた
3月19日に開幕するセンバツ甲子園の出場校が30日、日本高野連から発表された。道産子3選手がメンバー入りした新潟・帝京長岡が創部39年目で春夏通じて初出場を決めた。同校は昨秋の北信越大会で優勝。札幌出身の阪神・茨木秀俊(21)、ロッテ・茨木佑太(19)の道産子エースの系譜を受け継ぐ1年生左腕のエース・工藤壱朗(札幌柏中出)が北信越大会の2完投を含む4試合27回を投げ自責3と、初優勝に大きく貢献した。
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道産子トリオが歴史を変えた。チームは17日から28日までの宮古島合宿から戻ったばかり。工藤は「最初から目標としていた北信越大会優勝を県3位から勝ち取れたのは、自分の中で達成感が大きい。目標を達成できてよかった。初出場初優勝がチームの目標なので、そこに向かって自分ができる仕事、チームの力となれるようなピッチングをすることが一番の役割。そこに向かって今はやらないといけない」と憧れの聖地のマウンドを見据える。
県大会準決勝で敗れたが北信越大会優勝
新潟県大会準決勝で日本文理にコールド負けしてから頂点まで這い上がってきた。工藤は最速140キロの速球とスライダー、チェンジアップを中心に、北信越大会大会2回戦から、小松大谷、星稜と2試合連続1失点完投で、強豪相手に1点差で決勝まで勝ち上がった。決勝の日本文理戦では、工藤が3番手で3回2失点と苦しみながらも5-4でリベンジ。「準決勝も決勝もそうなんですけど、準決勝は特に最初から投げていて最終回、結構ピリピリした感じがあって、そこでやっぱり一番感じました。この高校に入った時から、甲子園に出たことのある高校や、優勝したことのある高校を倒すことを目標にしてきたので、逆に達成できるチャンスだな、と思っていました」。並み居る甲子園出場経験のある強豪を退け、初切符を手中に収めた。
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加藤謙太「兄の分まで」、木戸楽翔「新潟に来てよかった」
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新潟県大会で勝負強さを発揮したのが、加藤謙太外野手(2年、三石中出)だ。兄で24年夏の県大会準Vメンバーの龍一さんに憧れ、同校へ進学。日高リトルシニアでは内野手だったが、高校では打撃を期待され外野手に転向。「自分の一番の武器である足を使った広い守備範囲や、攻撃では内野安打とかバントとか、足で相手にプレッシャーをかけるような打撃が持ち味です」。その言葉通り、3回戦の東京学館新潟戦で「2番・右翼」で先発出場すると、2打数2安打1打点3盗塁をマーク。続く準決勝の長岡大手戦でも先発して4打数1安打1打点2盗塁と躍動した。「兄の分まで、という気持ちは少なからずあった。自分にとっては本当に光栄なことというか、大きなチャンス」。兄の悔しさも背負って、聖地でも大暴れする。
「甲子園ではチャンスであと1本出せるように」
チーム最長身タイの184センチで、工藤と並び1年生ながら県大会と北信越大会を通じて4試合に先発出場したのが札幌出身の木戸楽翔外野手(札幌北白石中出)だ。「甲子園に出たくてこの地に来たので、新潟に来てよかった。北信越大会は本当に守り勝つ野球で、良いところで1本出て勝つことができた。神宮大会では接戦まで行ったが、打撃の面で劣る部分があった。甲子園ではチャンスであと1本を出せるようにしていきたい」と巻き返しを図る。
茨木兄弟と同じ札幌東リトルシニアの出身。12月には茨木兄弟2人がそれぞれ別の日程で母校を訪問した。中高同じチームで他のメンバー以上に思い入れがある。「茨木さんには実際に応援してもらっている中で、甲子園で結果を見せれば感謝が伝わると思うので、甲子園で優勝を目指してやっていきたい。甲子園ではチームが勝つことが一番。出場した際には地元の方にもそうですし、いろいろな方に応援してもらってるので、そこでしっかり結果を出して恩返ししたい」と意気込む。
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工藤はファイターズジュニア出身。工藤と同じように道外に野球留学した当時のチームメートが、八戸学院光星や山梨学院で活躍。組み合わせ次第では対戦の可能性もある。「初出場ですが、ただの経験とか思い出にしたくない。そこで勝つからこそ、さらに1年後、最上級生になった時に、つながることもある。そこは意識して勝つことにこだわり、初めての甲子園で1年生だからこそ、というのがあると思うので」。自らの左腕でチームの歴史をさらに塗り替え、帝京長岡の名前を甲子園にとどろかせる。