高校野球
2025/10/19 19:00 NEW

白樺が6年越しのセンバツ〝王手〟 打撃復調のリードオフマン・横田晃大が打線をけん引【秋季全道大会】

一回、先頭の白樺・横田(左)が右前打を放って出塁。打線を勢いづけた=撮影・桜田史宏

■秋季全道高校野球第6日(10月19日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽準決勝 白樺8-1立命館慶祥

※七回コールドゲーム


19年に優勝も甲子園は開催中止

 2桁安打の猛攻を見せた白樺が、七回コールドゲームで立命館慶祥を圧倒した。ファイターズジュニア出身の1番・横田晃大中堅手(1年)が一回の右前打など2安打1打点と打線をけん引し、2019年の優勝時以来の決勝進出。20年にはコロナ禍による開催中止で選抜甲子園が〝幻〟と消えたが、再び聖地につながる全道優勝へ王手をかけた。

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初回の第1打席が大事

 不振を脱却したリードオフマンが躍動した。亀田直紀監督(38)は「横田の初回のライト前で一気に勇気づいた。先攻で1打席目がすごい大事だと話していたので、点数は入らなかったけど大きかった」と最大級の評価。その一打を皮切りに2桁安打をマークして、新チーム公式戦初のコールドゲームを達成。横田は「みんなでつないで結果が出たことは決勝にも良い形でつながる。良い勝ち方だった」と笑みを浮かべた。

一回、先頭の白樺・横田が右前打を放つ

 

インパクトの位置を変えたのが奏功

 初戦の滝川西戦では延長十一回、準々決勝の士別翔雲戦では1点差ゲームと投手戦で勝ち上がってきただけに、休養日の2日間はバットの振り込みに充てた。横田も滝川西戦では3打数1安打、準々決勝の士別翔雲戦では初めて公式戦で1番を任されたが、3打数無安打で途中交代。練習時間のほか、朝晩問わず、宿舎で一心不乱にバットを振り続けた。ボールを前でさばくイメージから後ろに変えてボールを長く見られるようになった。「自分もあんまり結果が出てなくてなんですけど、指導者が粘り強く自分に教えてくれて、チームメートも気にしてくれてアドバイスなどをしてくれた。自分の力じゃなくて、周りの力が大きかった」。公式戦初のマルチ安打に加え、1-0の三回無死二塁から右翼線を破る適時二塁打で、公式戦初打点もマークした。

先輩たちの涙の北大会決勝敗退で… 

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