【プレーバック】北北海道大会決勝 白樺3-4旭川志峯(7月22日、エスコンフィールド北海道)
北大会優勝を決めた旭川志峯の選手たちがスタンドに向かって駆け出す=撮影・松本奈央
旭川志峯が現校名で初の甲子園
旭川志峯がエース・河合悠希投手(3年)の184球の熱投で、3年ぶりに北北海道大会を制覇した。
先に点を奪ったのは旭川志峯。二回、先頭の6番・村田敏泰内野手(2年)が四球で出塁。犠打で1死二塁の好機をつくり、8番・合田湧翔外野手(3年)が左前にはじき返す先制の適時打をマークした。しかし、白樺も譲らない。直後の三回、死球と安打などで1死二、三塁とすると、5番・大西遥斗捕手(3年)が中前への適時打、そして6番・辻真叶(まさと)外野手(3年)の試みたセーフティースクイズが内野安打となり、一気に試合をひっくり返した。
一進一退の攻防は続く。その裏、旭川志峯が1死一、二塁のチャンスを構築。5番・石田健心内野手(3年)が中堅の頭を越える適時打を放ち、すぐさま逆転に成功した。続く四回には1番・熊野瑠威外野手(3年)の右翼線への適時三塁打で追加点を挙げた。
援護をもらった河合は、毎回走者を背負いながらも、粘りの投球を見せる。五回終了時にはすでに115球を投じていたが、マウンドは最後まで譲らなかった。九回に1点を返されたが、最後は白樺の上一颯(いっさ)主将(3年)を一ゴロに仕留め、喜びを爆発させた。旭川大学高から学校名が変更となり、旭川志峯の校名としては初の甲子園出場を決めた。
白樺は相手を上回る13安打を放ちながら残塁が16。投手陣を継投しながら、接戦に持ち込んだが、勝負所での1本が出なかった。
▼監督、選手コメント、投打成績、写真は以下▼
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■22年秋に就任して初めて甲子園出場を決めた旭川志峯の山本博幸監督(45)
「今の気持ちは、自分が端場(部長)と一緒に甲子園に行った時をすごく思い出して、20数年前ですけど、自分がピッチャーとして甲子園に出て、今度はその端場先生の下で自分が監督として甲子園に行けるんだなという感じでいます。監督としてはまだ新人の3年目なので、端場先生の下でやってきた経験の中では、やっぱり勝つことが最終的な目標。それとやっぱり大阪の甲子園球場のファンの皆様が喜んでくれるような試合にしたい」
■連覇を逃した白樺の亀田直紀監督(38)
「八回の攻撃が全てかなって感じですね。投手の四死球がちょっと多かった。ほとんど3者凡退がなくて、なかなか攻撃にリズムが出なかった。でも、連覇のプレッシャーもある中、最後までよく戦ってくれたと思います」
■最後の打者となった白樺の上一颯主将(3年)
「1年生がつないでくれて、キャプテンの自分が返さないといけない、何とかつないで試合を続けないといけないという思いで打席に入ったんですけど、(凡打に終わり)情けない気持ちがあります」
(全10カット)
旭川志峯先発の河合
白樺先発の神谷
二回1死二塁、左前に先制の適時打を放つ旭川志峯の合田
三回1死二、三塁、一時同点の中前適時打を放つ白樺の大西
三回1死一、三塁、セーフティースクイズを決めた白樺の辻(左)
三回1死一、二塁、旭川志峯の石田が右中間へ逆転の2点適時三塁打を放つ
四回、白樺2番手の冨澤
四回1死二塁、右翼線へ適時三塁打を放った旭川志峯の熊野
現校名では初めて北大会優勝を決めた旭川志峯の選手たち
試合終了後、泣き崩れる白樺の選手たち
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