高校野球
2025/07/21 19:10 NEW

白樺が連覇に王手 1番・上一颯主将が全4打席出塁 リードオフマンが掲げる役割【北北海道大会】

一回無死、白樺の先頭打者・上(右)が中前打を放つ=撮影・中島聡一朗

■全国高校野球選手権北北海道大会第5日(7月21日、エスコンフィールド北海道)
▽準決勝 士別翔雲3-12白樺

※七回コールドゲーム

 

一回に先頭打者で出塁し先制ホーム

 まさにチームを勢いを加速させる〝速攻〟だった。一回、白樺の1番・上一颯(いっさ)主将(3年)がカウント1-1から、士別翔雲の最速145キロ右腕・大橋広翔投手(3年)が投じた116キロ変化球を捉えた。鮮やかな中前打で出塁すると、犠打と安打で三塁まで進み、4番・冨澤悠斗外野手(3年)の犠飛で先制のホームを踏んだ。「攻撃が始まって、すぐ出塁することによって、チームに流れが生まれますし、結果として1点を取れたのは良かったと思います」(上)。

得点の入った回には毎回出塁

三回1死一塁、二盗を決める白樺の上(右)=撮影・小川泰弘

 

 その後もチャンスメークは上から始まることが多かった。6得点のビッグイニングをつくった三回も1死から上が四球を選んだことが始まりだった。しかも、2ストライクから四球を奪ったことで、相手投手に結果以上のダメージを与えた。四回にも先頭で四球を選び、生還を果たした。4打席で1安打3四球3得点と、リードオフマンとしてこれ以上ない働きを見せた主将に、亀田直紀監督(38)もうなづく。「上、川島が出ると、つながりが出るので、チームのキーマンですね。彼らが働いてくれないと、勝てるものも勝てない」。3番・川島陽琉(はる)外野手(3年)と共に、連覇へのキーマンとして名前を挙げた。

好投手からの一打でチームに勇気 「振りに行くときは…」

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