芸能
2025/07/21 12:00 NEW

【道スポ×チケットぴあ】道内エンタメ情報 RISING SUN ROCK FESTIVAL主催者の西木基司さんインタビュー

昨年のRISING SUN ROCK FESTIVAL=提供写真

今年で25回目の開催

 今回の「道新スポーツ×チケットぴあ」の道内エンタメ情報は、8月15、16日に開催される「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO」(RSR)を紹介します。今年で25回目を迎える日本最大級の野外音楽イベントとなります。主催者であるWESSの西木基司さん(54)に、現在のフェスティバルへの思いや、第1回開催に至るまでの経緯を伺いました。


■RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO

◆日程:2025年8月15日(金)・16日(土) 〈雨天決行・オールナイト開催〉
15日 Open 10:00 / Live Start 14:00 / Live End 23:00 予定
16日 Open 10:00 / Live Start 12:30 / Live End 5:00(17日)予定
◆会場:石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
〈北海道石狩市新港中央1丁目 / 小樽市銭函5丁目〉

現在、チケットぴあでの入場券取り扱いはございません。
その他詳細はオフィシャルHPにてご確認ください。
https://rsr.wess.co.jp/


INTERVIEW

西木基司さんに聞くRSR

―RSRは今年で25回目の開催となります。もう25回目、という気持ちですか
「そうですね。もう25回なんだっていう。今年、27年目の25回目なんですけど、アニバーサリーだ、お祝いだっていう気持ちは全くないです。10回目、20回目とやってきましたけど、今年の25回目は回数が25回目なだけで、僕らは一つの通過点としか捉えてないですね。だからお祝いだっていうムードもなく(笑)。僕らがつくるっていうよりは、いらっしゃっているお客さんと一緒につくっている感覚の方が強かったりします」

―毎年終わった瞬間から次の年へのキャスティングが始まるんですか
「終わった瞬間から! そこはエンドレスです。終わったら、もう来年のことをすぐに考えて。アーティストもそうなんですけど、これまで25回、トライ&エラーを繰り返してきているのがライジングだと思うんですよ。やってみて面白かったことはどんどん膨らますし、やってみてハマらないんだなっていうのはすぐ止めるし(笑)。何をお客さんが一番面白がってもらえるか。一番喜んでもらえるか。全国でも北海道内でも、男性でも女性でも、10代でも50代でも関係なしに、音楽が好きっていう共通言語の人が2日間集まって、会場に2泊して過ごしてもらうのに面白そうなことを考えてます」

僕たちの主人公は朝日が昇るまで

―キャスティングの核となるのはどういった部分ですか
「初代プロデューサーが第1回目を開催した1999年の前の年は、邦楽のロックがフィーチャーされている時代で。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTでしたり、BLANKEY JET CITYでしたり、UAみたいなディーバ感のある女性シンガーがいたりとか、ちょっと日本の邦楽シーンの中で、そういうアーティストが頭一つ出てきているタイミングでした。FUJI ROCK FESTIVALが97年に日本で初めてロックフェスティバルを開催されて。ああいうカルチャーが日本に初めて来たということで、僕たちもある種、いい意味でぶっ飛んだものが日本でも始まるなと。日本の一番かっこいい音楽、一番かっこいいロックを、北海道だったら朝まで爆音で音楽を流しても文句を言う人はいないんじゃない? っていう(笑)。朝日が昇るまで、最高な音楽を大音量で聴きながら(ライジングサンを)迎えられたら、それはそれですごい幸せなものなんじゃないかっていうのが、本当に根っこの核の部分。27年経って、25回目を今年やらせてもらうんですけど、気持ちはそこですよね。朝日を迎えるまで最高にかっこいい音楽を聴きながら過ごすっていう、ライジングサンの主軸はそこなんじゃないかな。最高な音楽が主人公ではなくて、あくまでも主人公は朝日が昇るまで。だから僕たちも社内で話すんですけど、一番最後の大トリを迎えるアーティストは出てくるんですけど、僕たちの主役は朝日だと思っているので。もちろん、今このタイミングでこういう音楽を聴きたいよね、こういう音楽を見せたいよねっていうのはあるんですけど、それ以外のことでも、こういうものがあったら楽しいよね、とか、こういうことを提案したらお客さんが喜んでくれるかな、とか、そういうことも同じぐらいの熱量で考えている部分があったりします」

―第1回目からそうそうたるメンツが揃ってます(※)
「BLANKEY JET CITYのマネジャーと、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのマネジャーと、うちの会社の初代のプロデューサーと話をして進めていくんですけど、やっぱりミュージシャンもフェスティバルっていうものにすごくワクワクしている時代だと思うんですよ。そこの中で『出てみたい』『出たらどうなるんだろう?』『出てみることでどういう景色が見えるんだろう?』っていうワクワク感は絶対あったと思います。日本はそれまで体育館だったり、競技場だったり、いわゆる形のあるものの中にパイプ椅子が並べられていて、座席指定でそこで座って見る。以前はそういうのばっかりだったんで、多分ワクワクしていたんだと思います。それで、いろんな人に声を掛けようと言っている中で、実は裏テーマがあって。第1回目のアーティストって、日本人のアーティストなんですけど、海外で演奏しても恥ずかしくないアーティスト。海外の人に俺たち日本人なんだけど、自信を持って『かっこいいだろ』って言えるアーティストのセレクトにしようっていうのが裏テーマでした。そうそうたる面々ですよね。今見てもすごいメンツだと思います」

※第1回目の出演アーティスト
電気グルーヴ、NUMBER GIRL、THE MAD CAPSULE MARKETS、ZEPPET STORE、THE HIGH-LOWS、Dragon Ash、UA、椎名林檎、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、pre-school、BLANKEY JET CITY、ギターウルフ、SUPERCAR、bloodthirsty butchers、サニーデイ・サービス

クロージングアクトをどうするか― 社内ミーティングでは…

―今もキャスティングする際の核の部分は変わらないですか

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