【新企画・道スポ×チケットぴあ】道内エンタメ情報 初回は「しゃけ音楽会」の主催者・南さんとLAUSBUBが対談
※有料会員には最後に特典があります

抽選で4組8人に「しゃけ音楽会」チケット
「道新スポーツ×チケットぴあ」が北海道のエンタメを紹介する新企画がスタート! 道新スポーツデジタルとチケットぴあがタッグを組み、毎月第2、第4月曜日に道内で行われるイベントを紹介していきます。アーティストのライブや音楽フェス、展示会など、それぞれ気になる情報をピックアップ。随時、アーティストのインタビュー記事や、出演関係者による対談などもありますので、あわせてお楽しみください。有料会員には随時、チケットプレゼントなどの特典があります(応募方法は記事の最後に記載。今回は抽選で4組8人に「しゃけ音楽会」の入場チケットを進呈。応募は6月1日まで)。
惜しまれながら今年で最後の開催
記念すべき第1回は、6月21日に札幌芸術の森 野外ステージで開催される「しゃけ音楽会」。同イベントの前身「OTO TO TABI」が2011年に始まり、会場や時期を変更しながら続けてきましたが、残念ながら今年の開催が最後となります。今回は、これまでイベントに携わってきた主催者の南紹子さんと出演する札幌発のニューウェイヴ/テクノポップ・バンド、LAUSBUBが道新スポーツ編集部を訪れ、対談しました。各々の出会いや、最後の「しゃけ音楽会」に対する思いなどを聞きました。

■最後の「しゃけ音楽会2025」
2011年に〝北海道の冬に音楽フェスを〟との想いから、音楽好きが集まってスタートした「OTO TO TABI」が前身の音楽野外フェス。第1回はESTA11階のJRタワー プラニスホールで開催した。回数を重ねるごとに規模は大きくなり、22年からは「しゃけ音楽会」とイベント名を変更し、会場も札幌芸術の森 野外ステージで再スタートを切っていた。昨年末、イベントの継続を目指してクラウドファンディングを実施したが目標に届かず、今回が最後となる開催となった。
https://www.otototabi.com/shake2025/
■LAUSBUB(らうすばぶ)
2020年3月に札幌市の同じ高校の軽音楽部に所属していた岩井莉子と髙橋芽以によって結成されたニューウェイヴ/テクノポップ・バンド。21年1月、Twitter(現X)の投稿を機に爆発的な話題を集め、ドイツの無料音楽プラットフォーム「SoundCloud」で全世界ウィークリーチャート1位を記録。同年6月に初の配信シングル「Telefon」をリリースし、「OTO TO TABI in GREEN」で初のライブ出演を果たす。23年8月には北海道の大型フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO」に出演。24年7月に1st アルバム「ROMP」をリリースした。
https://linktr.ee/officialausbub
■イベント概要
日程:2025年6月21日(土)
時間:OPEN 10:30 / CLOSE 20:00
会場:札幌芸術の森 野外ステージ(札幌市南区芸術の森2丁目75番地)
出演:スチャダラパー&STUTS、KMC、LAUSBUB、他
料金:前売 10000円(前売券をご購入の10代と学生の方は当日会場にて、身分証提示で3000円キャッシュバック)/当日 11000円(前売券が完売した場合、当日券は発売なし)中学生以下入場無料(要保護者同伴)
チケット詳細はこちらから
https://otototabi.com/shake2025/ticket/
主催:OTO TO TABI
共催:札幌芸術の森(札幌市芸術文化財団)
後援:AIR-G'、FM NORTH WAVE、札幌市
特別協力:ぴあ
SUPPORTER:アルキタ
問い合わせ:info@otototabi.com
「主催者×出演者」対談
■主催者・南紹子さん、LAUSBUBの岩井莉子(Gt/Syn)と髙橋芽以(Vo/Ba)
高校3年時の初ライブで出演
―LAUSBUBの初ライブは2021年に行われた「しゃけ音楽会」の前身「OTO TO TABI」でした
髙橋「はい、高校3年生ですね。私たちは結成したときがコロナ禍だったので、ライブをしたこともなくて、ずっとどこかのライブハウスとかでやりたいなと思っていました。でも、なかなか機会もないときに『OTO TO TABI in GREEN』が開催されるということで、コロナ禍でイベントもやっていなかった時期に誘っていただいたので、すごくうれしかったです。本番はとても緊張したのを覚えています」
岩井「今では信じられないぐらい、ライブ中にどこを見たらいいか分からなくて」
髙橋「ライブするということがどういうことか分からなかったですね」
岩井「リハーサルの仕方も分からないような状態なのに、機会をいただいて本当にありがたかったです」
―南さんはLAUSBUBとの出会いを覚えていますか
南「私はSNSをきっかけにという部分はあったんですけど、一度あるイベントで『OTO TO TABI』が出展していたときに、そこのブースに遊びに来てくれて、別のスタッフがちょっとお話をしたのが最初でした。それもきっかけとして大きかったなと思っています」
やり残したことの一つがかなった
―最後の「しゃけ音楽会」となりますが、今の心境は
南「『しゃけ音楽会』はコロナ禍で始まったイベントで、『OTO TO TABI in GREEN』という名前で2021年に開催したのも、どうにかイベントを続けられないかということで、それまで冬にやっていたのを夏の野外に変えて開催するというものでした。結局、緊急事態宣言中の開催にはなってしまったんですけど、いい形で開催はできて、LAUSBUBさんにはすごくいいライブをやっていただけました。今回がいろいろな事情で最後にはなってしまうんですけど、まだ『しゃけ音楽会』にLAUSBUBさんに出ていただけていなかったので、今年出ていただけるのがめちゃくちゃうれしいです。やり残した一つでもあったので、出ていただくことを決めていただけて、すごくうれしいです」
髙橋、岩井「ありがとうございます」
芸術の森マジック
―出演者側から見て感じる「しゃけ音楽会」の良さはどんなところですか
岩井「野外ステージといえば『しゃけ音楽会』だと私は思います。やっぱりあの場所に行くと、最初に出演させていただいた『OTO TO TABI』のことを思い出します。その年の大トリでORGE YOU ASSHOLEさんが出演していたんですけど、クライマックスのときに森から風がブワっと正面から吹いてきて、そこで『うわー!』と感動しました。これまで体験したことのないことでしたし、芸術の森マジックが働いたのかなと思います。そのイベントを成立させるために働かれているスタッフの皆さまの顔を見たら、大体が知り合いだったり、友人だったりすることも多くて、アットホームな雰囲気で、これ以上に居心地の良いフェスはないなって私は思っています」
南「出演していた方から言葉にしてもらえると、めちゃくちゃうれしいですね」
髙橋「自分たちが出演したあとも2回ほど『しゃけ音楽会』に遊びに行かせてもらったんですけど、本当に出演している方々もリラックスして、お客さんと出演者がみんな、あの場所で開放的な気持ちで楽しんでいます」
岩井「楽屋にいる人が少ないのが最高だなと思います」
南「結構、表に歩いてますよね」
髙橋「子供から大人まで楽しめるイベントという言葉がありますけど、本当にここまで全員が楽しめて、開放的になれる時間と場所があるんだな、と思います。森というロケーションが素晴らしいというのもありますけど、終わったあとに、あそこまで気持ちが満たされているイベントはないなと思います。去年とかは行けなかったんですけど、私たちと同世代ぐらいの札幌で活動しているDJの方とか、1人で音楽を作っている方とかが、無料の『鮭ノ市』というエリアでイベントをやっていて。これまであんまり交わらなかったところだと思うので、そういう機会があるのはすごく素敵ですし、ありがたいなと思います」
人のために形にしてきたこと
―そういうアットホームな雰囲気はコンセプトの一つですか
南「元々は自分たちが単に見たいアーティストを道外から呼んでみたいというのがきっかけではあったんですけど、途中から友人のためにやりたいとか、そういう思いが強くなってきました。友人も環境が変わったり、コロナで東京とか遠い人がなかなか来られない時期があったりしました。子供が生まれたてで来られないとか。じゃあ翌年は、どうやったらちっちゃい子を連れて、遊びに来てもらいやすいかとかを考えて、いろいろ組み立てていった部分がアットホームさだったり、居心地の良さにつながっていたらうれしいですね」
―各回に思い出はあると思いますが、一番印象深い回はありますか
南「印象深いのは2011年の初回の『OTO TO TABI』ですね。小さい規模ではあったんですけど、出演していただいた曽我部恵一さんがスタッフの打ち上げに来てくださって、その打ち上げの席で歌ってくださったことがあって、それがめちゃくちゃ楽しすぎて、次もやりたいという思いが大きくなりました」
最初の舞台だったからこその思い 「成果発表会だとは思ってない」
―LAUSBUBとしては最後の「しゃけ音楽会」でどんなステージを見せたいですか