道高野連が来夏の大会方式を発表 32強から北は旭川&帯広、南は札幌&函館同時開催
準決勝以降はエスコン開催
北海道高等学校野球連盟は21日、札幌市内で理事会を行い、来夏の甲子園につながる大会方式の変更を発表した。これまで10地区で支部代表校を選出し、北北海道大会と南北海道大会に分かれて甲子園出場権を争っていたが、南北大会をそれぞれひとつのトーナメントに集約し、各地域の会場で2回戦を勝ち抜いた南北それぞれ32校が、南北海道は札幌麻生と函館オーシャン、北北海道は旭川スタルヒンと帯広の森で対戦し、準決勝以降は北広島・エスコンフィールド北海道で試合をする。また、来春のセンバツ甲子園から正式採用される指名打者(DH)制度を、春季全道大会各支部大会から道内全ての公式戦で採用することも承認された。
優勝までの試合数の差は1試合まで
近年の野球人口の低下で、出場校数の地域格差が広がり、地域間の試合格差を少しでも是正するため、2年以上にわたって議論されてきた夏の大会新方式がようやく具体化した。今年の出場校数に当てはめた場合、南北海道大会につながる4支部から97校が出場。これを優勝までの試合数の差を1試合に収まるように、3回戦に進む32校を配分すると、札幌が16校、函館が6校、室蘭が7校、小樽が3校となる。
日程が順調に進めば北の決勝は7月20日、南は21日
枠の配分が終わると、6月10日に南北海道大会、同11日に北北海道大会の組み合わせ抽選会を行い、決勝までのトーナメント表を完成させる。その後は、6月29日までに各地域の会場で2回戦まで終え、7月7日から北北海道大会の3回戦、同8日から南北海道大会の3回戦が幕を開ける。順調に進めば同12日に北北海道の4強が、同13日に南北海道の4強が出揃い、同18日からエスコンで北北海道大会準決勝、南北海道大会準決勝を行い、休養日を挟んで20日に北北海道大会の決勝、21日に南北海道大会の決勝を行う。
開催地から遠い出場校は宿泊費の負担が増
エスコンで行う南・北北海道大会それぞれの準決勝以降の日程が、選手の疲労を考慮して連戦になるのを避けるように変更したため、遠方の出場校に宿泊費の負担が増えるが、道高野連はエスコン開催で生まれた余剰金のうち、約500万円の宿泊補助を出場8校に支出する方針だ。また北北海道大会の帯広開催は26年度と27年度。28年度から2年間は釧路のウインドヒルひがし北海道で行う。