プロ野球
2022/10/20 23:45

【ドラフト】広島1位 苫中央高・斉藤 プロで対戦したいのは…村神様を三振斬りだ!

1位で指名された広島のユニホームを着た苫中央高の斉藤は、野球部員に担がれながら満面の笑みを浮かべた(撮影・村本典之)

 北海道関係では史上初めて2球団から1位指名を受けた。広島は公表通り、苫中央高の最速151キロ右腕・斉藤優汰(3年)を指名。道内の高校在学中の1位指名となると2006、07年の分離ドラフトを除き、1987年に大洋から指名された盛田幸妃投手(函有斗)以来、35年ぶり3人目となった。

高校の先輩 日本ハム根本と「日本シリーズで投げ合いたい」

 斉藤が広島の真っ赤なユニホームを着て5度、宙を舞った。2年前、苫中央高から日本ハムに指名された根本の胴上げのときは輪の端の方にいた1年生が、今度はその中心にいた。「一日でも早く1軍に上がりたい。2年目から1軍で。根本さんも1軍が早かった。いつか日本シリーズで投げ合いたい」と、尊敬する先輩の背中を追いかける。

 プロで対戦したい打者には、球界を代表するヤクルト・村上の名を挙げた。「今一番良い打者。三振が取れたら理想。でもあまり打ち取るイメージが湧かない…」と苦笑いを浮かべた。

 さらに、道産子の高校生投手が斉藤を含めてセ・リーグに4人集まった。これまで公式戦での対戦はないが、互いにその存在は認めるところ。「知っている人たちが同じリーグにいてくれてうれしい」と、球界を盛り上げる存在になることを目指す。

一人で育ててくれた母・明美さんに改めて感謝

 母への感謝を改めて伝えた。介護士をしていた母・明美さん(56)が、斉藤と弟・翔太(同校1年)を一人で育ててくれた。朝早く帰宅も夜遅かった。斉藤は「家で会う時間は少なくて、苦労をかけているな」と、入学当初は野球は高校までと考えていたが、実力で未来を切り開いた。

 運命の瞬間には、明美さんも同席。立派に成長した息子から「今までありがとう。これからもよろしくお願いします」と花束を手渡されると、こらえていた涙が一気にあふれ出た。

 優汰の「優」は、明美さんが「優しく育ってもらいたい」との思いから命名。その名の通り、家族思いの投手に成長した。これからは、一家の大黒柱として、家族を支える。


■プロフィール 斉藤 優汰 (さいとう・ゆうた) 2004年5月27日生まれ。岩見沢日の出小4年時に、日の出タイガースで競技を始める。岩明成中時代は合同チームで捕手。2年秋に投手転向。苫中央では1年秋にベンチ入り。春季室蘭支部準決勝の鵡川戦で151キロをマーク。今夏は南北海道大会4強。189.5センチ、90キロ。右投げ左打ち。家族は母と同校1年の弟。

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