ファイターズ
2022/10/03 05:00

【総括】清宮「オールスターで打ったホームランは一生の思い出」18本、規定到達も「まだまだ」

初出場のオールスターでサヨナラ本塁打を放ち、全パの選手たちに迎えられる清宮

 ―今シーズンを振り返って
 「ホームランを18本打てたり、規定打席に立たせていただいたりとか、1年1軍にずっといさせていただいて今までとはまったく違うシーズンだったと思います」

 ―収穫は
 「1年通してバッティングを稲葉さん、(金子)誠さんに指導してもらった。日々、調整してきて得たものがたくさんあったと思います」

 ―具体的には
 「一番は軸足への(体重の)乗り方ですかね」

 ―それが数字に表れていると実感しているか
 「最初の方は試行錯誤で、分かったり分からなくなったり、繰り返しがあったんですけど、最後の方にやっとちょっとずつ分かってきたかなと。今やっていることをオフも続けて、来年につなげたい」

 ―ホームラン数についてはどう感じているか
 「今までの僕に比べたら、多いとは思いますけど、まだまだ全然満足できる数字ではない。まだまだだと思います」

 ―新庄監督が言っていた2割2分に近づいた
 「さすがにちょっと低すぎるかなと思っているので、打率は高くて悪いことはない」

課題と反省「好不調の波がかなりありました」

 ―今季の会心の一発は
 「難しいすね。まあ、会心ではないですけど、オールスターで打ったホームランは一生の思い出だと思います」

 ―札幌ドームで放った満塁弾は
 「もちろん最後の札幌ドームでホームランというのは、何かこう、神様が与えてくれたのかなとか思ったりしましたけど。うれしかったですね」

 ―終盤、走者を置いてホームランが出始めた要因は
 「クイックのタイミングの取り方ですね。ランナーがいるのといないのとでは違うと思う。軸足への乗り方で、早く乗れるようになってきたのかなと。そこのスピードが上がってきたので、クイックにもちょっとずつ対応できるようになってきたのかなと思います」

 ―1年の反省、課題は
 「好不調の波がかなりありました。波がないように、常に同じようにできるよう練習をするしかない。僕はそこかなと思ってます」

 ―守備は
 「1年間、ずっと稲田さんに見ていただいて。本当にピッチャーの方に迷惑をかけることがたくさんあって、そこは申し訳ないというか。でも、あいつならしょうがないと思ってくれるくらいに練習すること、取り組む姿勢が大事だと思う。少しでも信頼を勝ち取れるように守備はやりたい」

 ―課題にどう向き合っていく
 「まだまだ進化したいので。体づくりもそうですし、技術の面でも、やりたいことがあります」

「ファイターズの選手は面白いな、という試合をたくさん見せられたら」

 ―来季は新球場。打順のこだわり、目標は
 「正直、打順のこだわりはなくて、どこでもいいですけど、(本塁打を)30本以上打ちたいなと思います」

 ―本塁打数に一番こだわる
 「そこが一番ですよね。ホームランが出ていれば、勝手に打率が上がってくる感じもあるので、逆にヒットが出ないとホームランも出ない感覚もある。そこは比例してくるのかなと思っています」

 ―新球場でどんな姿を見せたい
 「新球場に負けないようなプレーですかね。球場目当てで来てくださる方もいると思いますし、僕がファンだったらそうなので。せっかく見に行ってつまらない試合、もう一度来たいと思わない試合は見せたくない。ファイターズの選手は面白いな、という試合をたくさん見せられたら」

ビッグボス野球「僕たちのためにたくさんの経験をさせてくれたんだな」

 ―新庄監督の野球を1年やってみて
 「たくさんの経験をさせていただいたので、感謝しかないです。ファンを大切にしてるなと思うことがたくさんありましたし、いろいろな奇襲だったり、思いもしないような作戦がたくさんありました。僕は来年のためにやってるんだなと思いながらプレーしてきたし、僕たちのためにたくさんの経験をさせてくれたんだなと。来年のための今年だなと思ってやっていたので、嫌になったりとか、全然なかったです。今までにない体験ばかりだったので、楽しかったです」

 ―一番驚いたサインは
 「満塁でのエンドランとか。甲子園だったかな。チャミさん(宇佐見)が打って、僕が三塁ランナーで。普通じゃやらないようなサインがたくさんあった。そんなことなかなかできないので面白かったです」

 ―今の打撃の形は土台になりそうか
 「続けたいと思います。また忘れてしまわないように。コツコツやるしかないと思います」

 ―体を絞ってどう感じたか
 「僕はプラスばかりです。ちょっとアスリートっぽくなってきたなという(笑)。やっぱり動きやすいですね。別に飛距離が変わるとか、ないですし」

 ―次のオフで体はどうしたいか
 「もうちょっと筋肉を付けたいなと思っています。でもそれを扱えなければ意味ない。しっかり筋肉を付けた分、扱えるようにやりたい」

 ―昨年は2軍暮らし。どういう心境だったか
 「いろいろ模索していましたけど、難しいですね…。何やってもダメだったなと思います。でも今年はやっぱり体つきが変わって、すごく動きやすくなったというのもありますし、初動負荷(トレーニング)を始めて、すごい良かったです。オープン戦の最後にボスから構えを変えろと言われて、スクエアに構えだしてから、すごい(上半身と下半身の)割れだとか、そういうところを感じられるようになったので」

 ―精神的には鍛えられたか
 「こうなったらダメだなとか、自分にこれが合わないなとか、そういうことはたくさん学べたかなと思います。すごく今に生きてるかなと思います」

 ―来年、30本を打つためには
 「(調子の)波をどれだけ小さくできるか。(軸足への体重の)乗り方を安定させられるようにやっていくのが鍵かなと思います」

札幌Dの思い出「満塁ホームランと言ったんですけど、後々考えたら初ヒットだな」

 ―5年間の札幌ドームで一番印象に残ったシーンは
 「初ヒットですかね。(楽天の)岸さんから打った。この前(セレモニーで)球場内を一周している時は満塁ホームランと言ったんですけど、後々考えたら初ヒットだなと思って(笑)」

 ―当時はフワフワした感じがあったか
 「あまりなかったです。怖い物知らずという感じでした。でも、あの後はしっかり岸さんに2つ三振を取られて『やっぱりすげーわ』という記憶はありますね。すごいピッチャーから打てたというのもそうですし、1打席目に打てたのはすごく記憶に残っています」

 ―新球場だとホームランも出やすくなると思うが
 「いや、最高ですよ。最高です」

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