高卒2年目・細川 適時三塁打で札幌ドーム初打点「最後の年に結果を出せて良かった」

■日本ハム2ー6西武(24日、札幌ドーム)
西武・松本の146キロ直球を一閃
次代を担うF戦士が札幌ドームで存在感を示した。「8番・二塁」で先発した高卒2年目の細川凌平内野手(20)が本拠地初打点となる適時三塁打を放つなど、2安打1打点と躍動した。
3点ビハインドの七回2死一塁。細川は西武の先発・松本の146キロ直球に反応した。きれいなバット軌道から飛び出した打球が右翼線で弾むと、細川は持ち前の快足を飛ばし、悠々と三塁を陥れた。本拠地として今季で最後となる札幌ドームで初打点を記録した。
「札幌ドームで去年もヒットを打ててなくて、今年はヒットも打てて打点も挙げられたので、最後の年にこうやってチャンスをもらったところで結果を出せたので、それは良かった」
打率こそまだ1割台(.182)だが「去年はただ、がむしゃらにやっていた。今はいろんな役割を求められる選手っていうプレースタイルでもあると思うので、チームにとって自分が何をすれば良いのかを一打席一打席、考えながらやっている。そういう野球勘を磨いて、自分のプレースタイルを確立させていきたい」と前に進んでいる実感はある。
二塁、中堅、三塁とユーティリティー性を発揮
守備でもユーティリティー性を発揮した。先発した二塁の後は1軍では初となる中堅に就くと、八回からは三塁も守った。智弁和歌山高時代は2年秋まで中堅を務めていたため、違和感もない。「どこでもできることに越したことはないと思うので、そのいただいたチャンスを全力でやりきるだけ」とチャンスをこじ開けようと鼻息は荒い。
野球に没頭する日々の中、「毎日、本を読む」という自らに課している約束事は欠かさない。「疲れてても、ちょっとでもいいから」と就寝前に読むのが日課だ。現在は、スポーツ心理学者である高妻容一氏の「結果を出す人のこころの習慣」を読んでいる。細川は「マイナスに考えない、っていうところ。本当にすべて自分の発する言葉とかで全部、結果は変わってくる」と精神面の変化を強調した。
新庄監督も評価するスピードが最大の魅力。「自分からスピードを取ってしまうと、やっぱりどうしても武器というモノがなくなってしまう。もっともっと磨いて、自分の最大の武器にしていけたら」。レギュラー争いに年齢は関係ない。来年から本拠地となる「エスコンフィールド北海道」で駆け回る姿を見せる。