アマ野球
2022/09/07 23:30

東農大網走の技巧派サイド右腕・伊藤がプロ志望届提出「流れ呼び寄せる投球したい」

プロにいけるなら12球団どこでも…。プロ志望届を提出した伊藤。10・20を心待ちにする(撮影・西川禎之)

 道6大学野球で3季連続リーグ優勝中の東農大網走・伊藤茉央投手(4年)が7日にプロ志望届を提出した。6月の全日本大学野球選手権の1回戦で全国初完封を決めたMAX148キロの横手投げ右腕は、10月20日のドラフト会議で吉報を待つ。

6月全日本選手権で全国初完封「コーナーの投げ分けはアピールできている」

 いよいよプロ志望届の提出となった。伊藤は、迷うことなく憧れのプロ野球の道を選んだ。「ずっとプロの舞台でやりたいと思っていた。大学2年からはっきり目指してやってきた」と目を輝かす。大学1年で人生初の全国を経験し、レベルの高い環境に身を置いたことがプロへの思いを加速させた。

 6月の全日本大学野球1回戦の宮崎産業経営大(九州地区連盟南部)戦では、直球と変化球を織り交ぜ、打たせて取る投球で被安打2、2四球。全国大会では自身初の完封勝利を収めた。「コーナーの投げ分けができる部分は(スカウトに)アピールできている」と自信をつける内容だった。

プロのマウンドイメージ「ワンポイントで任されると思う」

 プロのマウンドに立つ自分も、しっかりイメージできている。「横投げなので、プロではワンポイントで任されると思う。与えられた仕事をしっかりこなし、流れを呼び寄せる投球をしたい」。高校入学後に肘を故障し、高2から習得した横手投げを続けるのは伊藤にとっては必然だ。

 学生最後となる秋季リーグ戦。7日現在でチームは4戦全勝。うち3試合は0封勝ちで、その全てに伊藤は2番手で登板。4季連続Vへ、そして明治神宮大会に向けて危なげない投球を続けている。

 行きたい球団について問われると伊藤は「選べる立場ではない。取ってくれるならどこでも」と謙遜し、笑顔を見せた。小学生の頃から憧れていたプロ野球の舞台。心の準備はできている。あとは運命のドラフト会議を待つのみだ。

■プロフィール

 伊藤 茉央 (いとう・まお) 2000年11月19日、福島県喜多方市出身。喜多方市塩川小3年時に塩川ブルーファイヤーズで野球を始め、塩川中では軟式野球部でプレー。喜多方高では福島県大会3回戦敗退。大学入学後は1年からマウンドに立ち全国大会を経験。球種はカーブ、スライダー、シンカー。176センチ、80キロ。右投げ左打ち。家族は両親と兄。

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