コンサドーレ
2022/08/25 23:10

《河合CRCの竜の眼》バンディエラ宮沢を中心に苦境を乗り越えろ 

鳥栖戦でJ1通算200試合出場を達成した宮沢

 神戸戦(13日、0―2)は運動量、相手DF裏への抜け出し、フリーランが足りなかった印象を受ける。個人的には、ビルドアップ時のボールの置き場所が気になった。

 足元にボールが入り過ぎていると、すぐにはロングボールを蹴ることができないため、相手はロングパスが来ないと判断し、DFラインを下げる必要がなくなる。前線の選手も裏に抜けるタイミングをつかみづらかったのではないか?

 失点は2点ともミスや不運が重なり、もったいなかったが、できることはある。パスのズレも受ける人の位置はどうだったか、突き詰めていけばいろいろな要素がある。角度、距離、タイミング、全ての質を高くし、こだわっていってほしい。

途中出場で局面を変えた

 鳥栖戦(20日、1―2)は、声出しの応援もあり、序盤から戦う気持ちを見せて前半は素晴らしい内容だった。後半は運動量が落ち、相手が圧力をかけてきたこともあるが、サイドの攻防で後手に回ってしまった。

 その中でMF宮沢が入って、局面が変わったシーンがあった。相手の間にドリブルで持ち運べ、いつでもボールを蹴られる所に置きながら運ぶので、相手は中央を絞らざるを得なく、サイドが空き、受ける選手も楽になった。

J1通算200試合出場はセンスと努力のたまもの

 宮沢はJ1通算200試合出場。相当なセンスと日々の努力のたまものだと思う。ここ最近はより頭を使いながらプレーできている。経験も生きて、心と体のバランスが良いのだろう。もっと数字を伸ばしてほしいし、クラブの象徴であるバンディエラとして、この苦境こそ踏ん張ってもらいたい。

 最後にブーイングが起きたが、出さざるを得なかったサポーターの気持ちもプロとして理解し、次につなげてほしい。信頼を取り戻し、この悔しさを晴らすには結果で示すしかない。次の2試合はホームで2連勝できるように準備してほしい。
(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)

あわせて読みたい