アマスポーツ
2022/08/04 23:45

道栄 陸上男子100メートル 橘2位・エケ3位のW表彰台

2、3位の表彰状を手に笑顔を見せる橘(左)とエケ

■全国高校総体 陸上男子100メートル決勝(4日、徳島・鳴門ポカリスエットスタジアムほか)

 陸上の男子100メートル決勝で道栄の橘弘栄(3年)が10秒531で2位、エケ・ジュニア瑠音(3年)が10秒533で3位に入り同校〝ダブル表彰台〟を成し遂げた。また、女子100メートルで納村琉愛(3年)が12秒08で5位に入ると、男子走り幅跳びでは中尾泰思(3年)が7位となり、道栄の入賞ラッシュとなった。

仲間でありライバル わずか1000分の2秒差

 1000分の2秒差。わずかに橘がエケを上回った。2、3位で終えた2人は互いの健闘をたたえ合った。

 それぞれ予選、準決勝を1位通過。橘は「人生初の個人の決勝。結果はどうであれ楽しんで走る。エケとどっちが速いか勝負したい」と仲間でありライバルでもある男との勝負を楽しんだ。

 決勝。4レーンに橘、5レーンにエケが隣り合った。スタート直後エケが、バランスを少し崩した。それに対し、橘はスタートから30メートルほどで上体をあげ、中盤から加速していくスタイルの走りで対抗。わずかな差が勝負の分かれ目となった。

 橘は「予選も通れるか不安だったが、予選、準決で全体タイム1位通過。結果2位。うれしかった」。エケとの勝負は「(100分の1秒までは)同タイム。ちゃんとした勝負がついてない」と、ジョークも交え笑顔で話した。

理想は1、2「でも全然いい結果」

 エケは全道大会の決勝で右太ももを肉離れ。何とか全国の舞台に間に合わせた。「1、2フィニッシュが一番最高だけど、2位と3位でも全然いい結果」と〝病み上がり〟でつかみ取った3位を素直に喜べた。ライバル対決も「ほぼ同タイムという結果は面白い。高3になってから(橘に)負けることが多かったので、いい刺激になっていた」。悔しさより、道栄2、3位の結果に胸を張ることができた。

 高校生の集大成ともいえるインターハイ。橘とエケは互いに刺激しあい自己ベストを刻んだ。2人は違う大学に進む予定。卒業後に始まる新たな〝ライバル物語〟を互いに楽しみにしている。

あわせて読みたい