大学・社会人野球
北ガス、東芝から大金星 悲願の「全国1勝」
▽都市対抗野球第5日1回戦 北海道ガス1-0東芝(22日、東京ドーム)
創部5年目で2年連続2度目出場の北海道ガス(札幌市)が過去7度の優勝を誇る強豪の東芝(川崎市)を1―0で下す大金星を挙げた。先発した大城祐樹投手(26、遠軽高出)が6回1/3を無失点。後を受けた室蘭シャークスからの補強選手・岩崎巧投手(27、法大)も強力打線を0封した。四回に長谷川寛外野手(26、早大)の左犠飛で奪った唯一の得点を守り抜き、目標の「全国1勝」をゲット。道勢100勝にも王手をかけた。
道勢100勝に王手
先発した大城が東芝のプロ注目右腕・吉村に投げ勝った。「ぶつけてもいいくらいの気持ち」で強気にインコースを突いた。道地区予選で調子の悪かったカーブも多投した。「(相手が)カーブを使ってこないというデータを取ってるかな」。裏をかいた投球が見事にハマった。
七回1死一、二塁とされた場面で中指がつり、無念の降板となったが、過去7度の優勝を誇る強豪を相手に6回1/3を投げて無失点。与えた四球もわずか1つと堂々たるピッチングだった。
チームは、長谷川の犠飛で得た虎の子の1点を守り抜いた。清水隆一監督(62)が口にする「ミスなく、ソツなく、隙をついて得点を取る」を見事に体現してみせた。価値ある勝利で目標の1つを達成。次はあと1勝に迫った「道勢100勝」だ。まだ満足などしない。北ガスが新たな歴史を刻む。