夏季スポーツ
2022/07/07 06:00

13歳の女子ゴルファー・根田が世界ジュニア選手権に出発 19年に続き〝連覇〟狙う

成長した姿で2度目の世界ジュニア選手権優勝を狙う根田

 〝2連覇〟を狙う―。13歳の女子ゴルファー・根田うの(北広島大曲中2年)が、米カリフォルニア州サンディエゴで行われるIMGアカデミー世界ジュニア選手権(12日開幕)の女子13―14歳の部出場に向け、7日に出発する。初出場した2019年に10―11歳の部で世界一。その後、コロナ禍での中止や渡航困難により出場できなかったが、今回は前回のシード権を適用し、晴れて2度目の出場となる。

前回出場時から身長約20センチ伸びパワーアップ「勝ちたいですし、楽しみ」

 3年間の成長を世界に見せつける―。根田は「勝ちたいですし、(コロナ禍で)ずっと行けなかったので、楽しみ」と心を躍らせる。前回出場時から身長は約20センチ伸びて170.4センチ。ドライバーの飛距離は240~250ヤードまで飛ばすようになった。さらに「最近、アプローチがいい感じ」と大舞台でも好スコアを連発する構えだ。

 北広島東小5年時に初出場し、いきなり初優勝。「練習ラウンドも入れて6日間、毎日ゴルフができて楽しかった。いきなり怒る人がいたり、世界にはいろんな人がいるなぁ」と社会勉強にもなった。3年ぶりの出場で再び世界トップと相まみえることを楽しみにする。

飛躍の年 道女子アマ選手権5位、日本女子アマ選手権は道勢最高23位タイ

 今季は大きな飛躍を遂げている。年齢制限のない5月の道女子アマ選手権で自己最高の3位に入り、6月に岐阜県で開催された日本女子アマ選手権に初出場。総ヤード数6500ヤード超えの設定にも「距離はちょうど良かった。いつもは使わない長めのクラブも打てた。あまりショットは良くなかったけど、アプローチとパターで拾えた」と、予選をしっかり通過し、道勢最高の4日間通算2オーバー。堂々の23位タイでフィニッシュした。

 さらにその1週間前に行われた北海道meijiカップジュニア大会女子中高生の部では、年上の高校生を押しのけ自身4度目の優勝。8月の本大会では、主催社推薦による自身初のプロトーナメント出場の権利を手にしている。同ツアーでは、初めて父・聡さん(50)がバッグを担ぐ予定で、今回の世界選手権で優勝して凱旋試合となれば、全国のゴルフファンからも注目を浴びることは必至だ。

 将来の夢は「プロになって活躍したい。そしてオリンピックに出て金メダル」と、明確な目標を持っている。まずは地球の裏側から吉報を届ける。

 ■プロフィール 根田 うの(ねだ・うの) 2009年1月7日、北広島市生まれ。3歳でゴルフクラブを握る。北広島東小3年時に本格的に競技に取り組み、同4年から全国小学生大会女子の部で2年連続2位タイ。同5年の道ジュニア選手権小学女子の部優勝。日本ジュニア選手権女子12―14歳の部で23位タイ。ベストスコアは65。目標とする選手はタイガー・ウッズと申ジエ。身長170.4センチ。家族は両親。

【道産子ゴルファーの記事はこちら】

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