高校野球
2022/07/06 23:25

札大谷の最速147キロ左腕・森谷 8回参考ノーノー&15K

札幌支部代表決定戦、8回参考ながらノーヒットノーランの快投で存在感を示した札大谷の左腕エース森谷(撮影・西川禎之)

▽全国高校野球選手権南北海道大会 札幌支部Dブロック代表決定戦 札大谷12ー0札静修(6日、札幌円山)

 札幌支部Dブロック代表決定戦は、札大谷の森谷大誠投手(3年)が8回コールドながらノーヒットノーランとなる好投を披露。12―0で札静修を下し、5大会連続7度目の南大会進出を決めた。7日に南・北北海道大会の抽選会が行われる。

圧巻の奪三振ショー‼船尾監督「今年一番だった」

 札大谷の左腕エース・森谷が8回無安打2四球15奪三振の快投を見せ、チームを南大会出場へ導いた。他校のプロ注目投手が南北大会進出を決めていく中、森谷も自身の存在を大いにアピールした。

 一回からエンジン全開で、「全体的に球の質が良かった」。MAX147キロの直球と縦に落ちるスライダー、シンカーを主体に相手打線を手玉に取った。「力みなく投げられた」と奪った三振は15。これまで自己最多の14を上回った。二回から四回には6者連続の〝奪三振ショー〟も見せた。

 8回ノーヒットピッチングも「特に意識はしなかった。まずはチームの勝利を考えていた」と冷静さを見せる。船尾隆広監督(51)も「今年、一番だった。守りでリズムをつくってくれた」と納得の投球だった。

 冬場はウエートや投げ込みで球の質を向上。投球フォームは体が沈み過ぎないよう軸足の使い方を意識した。春から投げ始め、この夏の得意球となったシンカーも習得。「秋春は自分のせいで全道を逃した。自分がしっかり投げていれば、勝てるのは分かっていた」と自らを奮い立たせる。

東海大札幌高・門別を意識「投げ合って勝ちたい」

 南大会に向けては、過去に対戦したことのある東海大札幌高の門別啓人投手(3年)の名前を挙げ「投げ合って勝ちたい」と鼻息を荒くした。新チームとなって初の全道大会。これまでの悔しさをバネに大暴れするつもりだ。

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