アマ野球
2022/06/08 23:20

東農大網走サヨナラ負け 上武大に雪辱ならず

九回に志願の登板をした東農大網走のエース・伊藤茉(手前中央)がサヨナラ打を浴びて崩れ落ちる

■全日本大学野球選手権 第3日(8日、東京ドームほか) 2回戦 東農大網走3ー4上武大

 2回戦に臨んだ東農大網走(北海道)が上武大(関甲新)に3―4でサヨナラ負け。同点の九回に直訴して登板したエース・伊藤茉央投手(4年、喜多方)が決勝打を浴び、3大会連続の8強入りを逃した。

エース伊藤茉が決勝点献上

 エース伊藤茉が、左打者の内角を突いた渾身の直球は、相手のバットをへし折りながらも無情にも右翼線へ。打球を確認した伊藤茉は右手でグラブを叩いて天を仰いだ。「最後の球が甘く入り、ああいう結果になってしまった。そこは悔しい」と大粒の涙を流した。

 昨年の準々決勝で、3―11で七回コールド負けした相手。7日の1回戦で124球の完封勝利した夜、三垣勝巳監督(41)に「あすも行きます」と登板を直訴していた。「この1年間、絶対にリベンジすると、苦しい練習に耐えてきたので、投げたい」と、強い気持ちでマウンドに上がった。

 その試合で先発し、0回1/3で降板した石沢大和投手(3年、網南ケ丘)がこの日も先発。6回1失点とゲームをつくった。「石沢も気持ちを入れて投げていたので刺激を受けました。いい形でつなげてくれ、自分と林がなんとか抑えたかった」と意地を見せたかったが、かなわなかった。

 敗戦も、昨年4強の強豪を追い詰めた。「真っすぐでファウルが取れるようになったのが成長。もう一回、練習の質を高めて、また秋に神宮に戻ってきたい」と伊藤茉。再び厳しい練習に耐え、大舞台を目指す。

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