ファイターズ
3日に上沢が甲子園で8年ぶり先発「ボスも少し気持ち良く…」古巣凱旋を白星で飾る
ビッグボスの聖地凱旋を白星で飾る―。日本ハムの上沢直之投手(28)が3日の阪神戦(甲子園)に先発登板する。上沢自身は2014年以来8年ぶりの甲子園マウンド。新庄剛志監督(50)にとっては指揮官就任後では初の同球場での試合となる。かつて、甲子園を本拠地とする阪神でプレーしていたビッグボスのためにも、エースは「謙虚に1イニングずつ積み重ねていけたらいい」と意気込んだ。
14年の登板一度のみ「投げてて楽しかった記憶」
専大松戸高時代、甲子園大会への出場がない上沢。聖地について「やっぱり、すごく投げてて楽しかった記憶がある」と唯一登板した14年の記憶を振り返った。
当時は高卒3年目。一つ年下の藤浪と投げ合い、7回1失点の好投。勝敗はつかなかったが、堂々の投球を披露した。「暑いけど夜だったから、すごい良い風が吹いていて、気持ちいいなと思いながら投げていた。『あ、甲子園で投げてる、俺』みたいな感覚はありました」と懐かしんだ。
ビッグボスにとっては現役最終年(日本ハム)の06年以来16年ぶりの甲子園となる。上沢も「きっとボスを見に来るファンもたくさんいるだろうし、(監督就任後)初めての試合でしっかり勝って終われたら、ボスも少し気持ち良く、(残る2戦も)球場に行けるんじゃないかな」と意気込んだ。
今季の上沢は右肩上がりだ。3、4月は0勝4敗と出遅れたが、5月は4勝0敗で防御率0.58。自身5連勝も懸かる。「投げたいように投げられている感じもあるし、この感覚がなるべくなくならないように維持したい」。甲子園のマウンドで、エースへと成長した姿を見せる。