コンサドーレ
2022/05/11 00:00

《平川弘のCool Eye》7日京都戦の完封 DF岡村リベロで我慢強く対応

 7日の京都戦は1―0で完封勝ち。これで5試合連続無失点となった札幌。第7節の鳥栖戦(4月6日)では、まさかの0―5惨敗があったが、その後は帳尻を合わせるかのように失点がない。

 京都戦では最前線にMF青木を使った0トップで戦ったペトロビッチ監督。FW興梠が離脱後は、FWシャビエル、MF荒野らを0トップに起用してきたが、過密日程もあって青木を起用した。

 機動力で戦うというチーム認識が守備意識の高さに繋がり、うまくまわっている。そして、これまでイケイケのマンツーマンディフェンスだったが、前線から行くところと、引いて我慢する使い分けができるようになった。もちろんGK菅野の好守は忘れてはならない。

 MF宮沢が欠場し、DF岡村がリベロに入った。身体能力だけではなく、駆け引きも巧みな相手FWウタカに対し、我慢強く対応したと思う。フィニッシュまでいかれた場面もあったが、無失点に抑えたことは、これまであまりうまくいってなかった岡村にとって、自信になったことだろう。主将の宮沢が抜けたDFラインで結果を出せたことは、チームにとっても大きい。

 次節は首位の鹿島が相手。やっと上位浮上の雰囲気が漂ってきた札幌だが、難敵に、しかもアウェーでぶつかるのは厳しい。しかも相手は前節で広島に0―3で敗れ、ホームでの勝ち点3は至上命令だろう。FW上田、鈴木の強力2トップを擁する鹿島相手に、堅守を発揮できたら本物だ。(本紙評論家)

あわせて読みたい