■日本ハム１１－４ロッテ（１６日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

６選手マルチで今季チーム最多１７安打１１得点

　ビッグボス打線が、ついに爆発した。今季チーム最多の１７安打１１得点でロッテ投手陣を打ち砕いた。１番・アルカンタラ、３番・石井、４番・松本剛、５番・近藤、７番・ヌニエス、９番・渡辺の６人が複数安打を記録。チーム打率はリーグトップタイの.２２９まで急上昇した。指揮官は「言うことなしおちゃん」と〝新庄節〟をさく裂させ、上機嫌で球場を後にした。

　相手先発は好投手・石川だった。ここまで３試合に先発し、防御率０.００。それでも、小技を絡めて五回途中でノックアウトした。

　同点の四回１死一、二塁から、ヌニエスが決勝打となる右前打。なおも一、三塁の好機で郡がスクイズを試みるも、ここは外されて失敗に終わった。しかし、ビッグボスはくじけない。五回だ。１点を加え、なおも１死三塁の場面で、再びスクイズを指示。２ストライク（１ボール）からの〝奇策〟に打席の石井は「まさか」と驚きつつも、しっかり成功させ、貴重な追加点を叩きだした。

　３点リードの六回にアルカンタラのソロで１点、七回には２死から４点を奪い、勝負あり。上位から下位までつながりを見せ、きょう１７日の完全試合男・佐々木朗との対戦に弾みをつけた。

実った積極策「あしたも仕掛けますよ」

　ヒットエンドランを多用するなど、積極的な作戦で打線を活性化させた新庄ビッグボスは「あしたも仕掛けますよ」と不敵な笑みを浮かべた。大勝の次は〝朗希撃ち〟を果たし、一気に上昇気流に乗っていく。