ファイターズ
2022/04/08 23:25

高卒3年目の上野がうれしいプロ初安打!「まだまだ打たないといけない」

上野は三回1死1塁から二塁打を放つ(撮影・松本奈央)

■日本ハム0-3楽天(8日、札幌ドーム)

記念球は指揮官が確保「ここからガンガン成長して」

  一流の守備を誇る男が、うれしいプロ初安打を記録した。高卒3年目の上野響平内野手(20)が「9番・遊撃」で2試合連続の先発出場。三回1死一塁の第1打席、早川の変化球を左翼線にはじき返した。悠々と二塁を陥れ、控えめなガッツポーズで喜びを表現した。

 初安打のボールは新庄監督がしっかりとキャッチ。「上野くんプロ初ヒットおめでとう‼ ここからガンガン成長してほしい‼」と祝福した。記念球は今季終了後に実家へと持って帰る予定だ。「初球から、しっかり振っていこうと思った結果、甘く入った変化球を拾えたので、そこは良かった」と喜んだ。

直後の走塁ミスを猛省「完全に判断ミス」

 しかし、直後に大きなミスも犯した。野村の左飛で二走の上野はタッチアップ、三塁を狙ったが、憤死した。ホームを踏んだ三走・宇佐見の得点は認められず、無得点に終わった。「完全に判断ミスでチームの流れを切っちゃったので、そこをもう一回反省していかないといけないと思います」と唇をかんだ。20歳の若武者にとって1軍の舞台は全てが財産。酸いも甘いも経験し、成長につなげていく。

 常にポーカーフェースで難しい打球を次々に処理する上野だが、普段はいたずらっ子な側面もある。昨オフ、千葉・鎌ケ谷で野村の取材を行っている時だった。上野は自身のスマートフォンのスピーカーで野村の登場曲であるI.O.Iの「very very very」を流しながら、わざと背後を通っていった。これには野村も「クソガキ」と笑っていた。

 この日はプロ生活において、大きな一歩となったが、その余韻に浸っているわけにはいかない。「まだまだ打たないといけないと思うので、そこはしっかり打席の中で、もっと経験積んでいきたい」と先を見据えた。攻撃面でも存在感を示すことができれば、内野の要となる道筋が見えてくる。

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