アマスポーツ
2022/03/26 14:49

女子ライト級 札工 山崎1年生女王に一歩届かず

女子ライト級決勝で左フックを決める札工の山崎。階級を上げた影響で最終ラウンドに力尽きた(撮影・小田岳史)

■全国高校選抜ボクシング 最終日(25日、北ガスアリーナ札幌46)

 男女各階級の決勝が行われ、女子ライト級は山崎亜姫(札工1年)が判定で国府紗鈴依(熊本・開新2年)に敗れ、道勢初女王を逃した。男子ライトフライ級は、佐々木大斗(青森山田1年―鷹栖中)が、伊藤千飛(大阪・興国1年)に判定負けした。

1階級上げ参戦も惜しくも判定負け

 初出場で快進撃を繰り広げたが、2―3で惜しくも判定負けした。山崎は「相手は長身サウスポーなので対策はしてきたけど、なかなかポイントが取れなくて、思うような試合ができなかった」。地元開催の大舞台で初タイトルを逃し、涙が止まらなかった。

 同校ただ一人の女子部員。本来はフェザー級だが、今大会は開催されなかったため、増量して1階級上げてのエントリー。22日の1回戦で判定勝ちを収めて初白星を挙げると、2戦続けて判定勝ち。1年生女王に王手をかけていた。

 第1ラウンド序盤は、山崎の右ストレートが決まって主導権を握りかけたが、距離感や軌道の違うパンチに苦戦。次第に手数も出足も鈍っていった。「最終ラウンドは自分の体力のなさ。相手が一歩上だった」とレベルの差を痛感した。

 全国高校総体には女子の部がないため、次の目標は全日本女子選手権のジュニア部門。「ストレートを磨いて、スタミナも強化して、リベンジしたい」。テクニックもフィジカルも鍛え直し、再び頂点を目指す。

男子ライトフライ級 佐々木も準V

 ○…男子ライトフライ級決勝は、佐々木が0―5で判定負け。「悔しいです。動画をもう一回見て、悪いところを直していかないと」と肩を落とした。対戦前は「得意なカウンターで当ててパンチを上下に散らしたり」とプランを立てて挑んだが、「1発目のジャブが強くて、構えにスキがなかった。大きなパンチだけじゃなくて、細かいパンチを磨いていきたい」。高校総体で巻き返すことを誓った。

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