高校野球
2022/03/14 14:59

クラークの扇の要・麻原が巧みなリードで攻守に万全

攻守でチームを引っ張る麻原。“本番”に向け、状態を上げてきた(クラーク高提供)

 選抜高校野球大会(18日開幕、阪神甲子園球場)に初出場するクラークは12日、滋賀県内で綾羽(滋賀)と練習試合2試合を行った。麻原草太捕手(1年)が2試合目で3安打3四球2打点をマークし、全6打席で出塁。扇の要としても、ここまで練習試合5試合すべてにフル出場中だ。投手陣とも密にコミュニケーションを取り、18日の1回戦・九州国際大付(福岡)戦へ万全を期している。

練習試合すべてでフル出場 打っても3安打

 昨秋の主砲がバットで存在感を示した。2試合目、「7番・捕手」で出場した麻原は八回、先頭で三塁打。その後、打者一巡し、第6打席ではインコースの直球を引っ張り、左翼へ二塁打を放った。「本番でも相手の力強い直球を打ち返す。自信はあります」と胸を張った。

 1試合目は3打数ノーヒット。2試合目の前に佐々木啓司監督(66)から積極的に打ちにいくようハッパを掛けられた。麻原は「初球から甘いボールを振っていけた。3安打につながった」。すぐに結果を示した。

 捕手としても投手陣を支える。昨秋の明治神宮大会1回戦で九州国際大付に1―5と敗れた。「外角だけじゃ抑えきれない」と全国レベルを痛感した。

 今回、本州入りしてからは内外角を広く使う配球を意識。また、宿舎では主力3投手と同部屋が多く、毎晩食後に反省会を開くなど対話に費やす時間を増やし、意思の疎通を図っている。

 本番まで残り6日。「投手の一番良い投球を引き出す」ときっぱり。投手陣を巧みにリードし、勝利に貢献する。

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