鵡川の小池啓之監督が50年の指導者生活にピリオド 道内3つの高校で4度の甲子園「本当に幸せ者」
来年3月限りで勇退
道内高校球界最年長となる鵡川の小池啓之監督(74)が6日、同校で会見を開き、体調面の悪化を理由に来年3月限りで勇退することを発表した。小池監督は旭川龍谷、鵡川、旭川南で部長・監督として春夏4度の甲子園出場に導いた。東京都出身で現役時代は兵庫の市立尼崎から駒澤大に進んだ。卒業後は1977年に旭川竜谷(現・旭川龍谷)で指導者生活をスタートさせ、今年で50年目。9月に行われた秋季全道高校野球の室蘭支部が最後の指揮となった。教え子には旭川南で2007年のセンバツ甲子園にエースで4番の主将として活躍した元日本ハムの浅沼寿紀さん(37、ファイターズベースボールアカデミーコーチ)らがおり、退任に対してのメッセージも寄せた。後任は近日中に決定する予定だ。
満身創痍の体で選手たちと真剣勝負
20年以上前に生死をさまようような大病を患いながら、まさに一日、一日、命を削りながら球児と向き合ってきた。しかし、今夏の南北海道大会敗戦後、体調が悪化。無念の決断を下した。「本当に幸せ者です。50年の間に子供たちと、ある面では戦いと言いますか、真剣勝負と言いますか、ぶつかり合ってここまでやってきたつもり。ただ近年、自分の体力、気力が限界かなとおぼろげに感じ、また、初めて強くドクターストップがかかりまして、この機会だなという形で、今回退任を決意いたしました」。ついにユニホームを脱ぐこととなった。
名将の教え「学生野球は人間教育」
私立と公立、3種類のユニホームで甲子園のベンチに入ったのは、道内では前にも後にも小池監督のみ。全国的にも珍しい。1977年1月に旭川竜谷のコーチになって以降、指導方針は一切ブレなかった。「学生野球は人間教育。これだけは絶対に道を外しちゃいけない。今でも一番嬉しいのは、卒業した教え子たちが立派に社会でやってて、胸張って会いにきてくれること。現役の時にレギュラーだ、補欠だなんて全く関係ない。どれだけ人間的に成長してくれたかが、一番嬉しい。それを一番大事にしている。ですからちょっと口幅ったいですけど、この頃、何か高校野球がプロの予備軍になってきてるんじゃないかなという心配があります」と現代の高校野球に苦言を呈した。
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