【一問一答】川井健太監督が百年構想リーグ総括 分岐点となった松本戦では「絶対に変えられる自信があった」
■6月8日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌の川井健太監督(45)が8日、宮の沢白い恋人サッカー場で記者会見を行い、百年構想リーグの戦いを振り返った。会見の冒頭では、前日7日に誕生日を迎えた監督に報道陣からサプライズでバースデーケーキが贈られた。「うれしいですよ。こういうことを(報道陣の)皆様にしていただける、初めてのクラブですね。本当に感謝です。ありがとうございます」と笑顔を見せた。会見の一問一答は以下の通り。
―百年構想リーグの総括を
「本当に我々にとって重要なハーフシーズンだったと思います。結論からいくと、次に繋がる、繋がったハーフシーズンになったなと思っています。具体的に何かと言うと、僕がやりたいことというものをしっかりと提示したこと。それに対して選手たちが理解してやろうとしてくれたこと。それが今、土台になりつつあるなと思いますので、こういう良い土台を持って新シーズンに向かえるというところでは、本当に良いハーフシーズンだったと思います」
―このチームに最も成長を感じた部分は
「最初はやはり負けが続いたんですよね。僕自身はやることは全く変えずに、最初から今まで来ました。じゃあなぜ途中から勝ちが増えていったかと言うと、やることは僕の提示では変わっていないんですけど、選手がやはり理解して実践できる力がついてきたというところ。負けていて続けろと言われても、続けるにあたっては、ちょっとやはり『ん?』という疑問が出てくるんですけども、それを本当にこちらを信頼してもらって、選手がやり続ける信念というような、そういうものを持てるようになってきたのが、本当に良かったところじゃないかなと思いますね」
―今季のターニングポイントになった試合、出来事は
「やはり(3月7日の)松本戦かなとは思いますね、アウェーの。0-3で負けた試合ですね。なぜかと言われると、あのときのゴール裏のファン・サポーターは、(試合後の)野次とか文句はないんですよね。だけど『大丈夫か?』という(心配する)雰囲気は本当に伝わってきまして。あれは選手たちがどっちに出るかな、と思いました。あの圧力というか、『大丈夫か?』という不安に思われているということは、信頼されていないな(と感じた)。選手が自信をなくして、そのままこういうふうな(後ろ向きの)感じになっていくか、『このままじゃやばいな』と(前向きに)いくか。どっちに転がるかなというところ。あそこは一つポイントだったかなとは思いますね、僕の感覚的には」
《3月7日松本戦後:どう自分たちがこの結果を変えていくか 若い選手たちが本当に…》
―松本戦では終了後に監督自らゴール裏まで足を運んだ。あのときの心境は
「監督やらせてもらって、ああいうシチュエーションで僕が何かを発するということは(これまで)なかったんですよね。でもあのときは、何も考えずに(ゴール裏まで)出ていましたね(苦笑)。おそらく選手が何かメッセージを言おうとはしていたんですよね。そういうシチュエーションになるかなというところで(行きました)。一つは、今あの場で選手が何かを言うというところに関しては、まだ僕からすると(チームの)土台をつくっている最中なので、何かを発言しようとした選手(の言葉)が正解とされるのもちょっと怖いなと思って。それは、言ったことが『お前、(監督の考えと)違うぞ』ということじゃなくて、その選手の発言がすごくウエートを占めてしまうので、その後その選手がちょっとプレーもしにくい状態になるのも嫌だなと思ったりして。それだったら今、その土台だったり、そういうものをつくっている僕が、今の現状を素直に話した方が良いんじゃないかなというので。今となっても、なんで出たんだろうと思うことがあるんですけども(苦笑)、出てメッセージを送らせてもらいましたね」
―その後、選手たちの目の色が変わった感じはあったか
「いや、でも本当に毎試合毎試合、こういうふうに言っていたんですよね。結果はさておいて。メンタリティーも含めて。その後も彼らの(成長)速度的にはまだまだ遅いと思っているかもしれないですけど、僕の中ではちゃんと上がってきていたんですよ、あの後も。ただやはりプライドなんでしょうね。(監督に)ああいうことを言わせてしまったという申し訳なさとか、いろいろな感情がおそらく渦巻いたと思うんですけども、それをバネにして一人一人の意識も変わっていったと思います。チームとしてもクラブとしても。このハーフシーズンは成長しなきゃいけないんだけど、僕らは成長したら勝てると思っているので。結果と中身。中身で行くと成長。これは二軸ではないので。成長して上手くなって、走れるようになって、戦えるようになって。攻撃も守備もできるようになったら絶対に結果とリンクしていくんですよね。だからまだ、その結果が出てないということは、ここの速度が遅いから。そういう意味では、ちょっと速度はこのままで僕はいいと思っていたんですけど、彼らの意識が本当に変わってきたので。ちょっとこう瞬間的に上がるところはあったかなというふうには思いましたね」

―現時点での戦術面の課題は
「成果もあれば課題もある。戦術的なところでいくと、攻撃ですね。ここはまだまだやらなければいけないことが多い。守備のところはトータルでいくと、やろうとすることは、おそらくみんな理解はできてきたと思います。あとはできるかできないかですね。続けられるか続けられないか。ただ、攻撃はまだ。僕がよく『頭の中に回線があるか』と言うんですけど、線と線がまだつながっていない選手がいて。線と線がつながっていないと、いくら電流を流しても流れないので。攻撃のこういうシチュエーションで、こういうプレー選択をするというものをまだまだ増やさなきゃいけないし、体で覚えなきゃいけない。ちょっとまだ時間が足りなかったなと思います」
―河合GMは来季に向けて戦力補強を明言している。監督からフロントに伝えているポイントは
「ありますね。明らかに足りていないポジションはあります。そこは最後の2試合を見てもらえると、こちらがそれをしたいわけではないけど、そうせざるを得ないというところはありましたので。そういう部分であったり、あとは『今のままでもいいけど、そこにやはり刺激を加えなきゃいけないよね』というところには補強していきたいなと思いますね。でもあくまでも僕らは(目標は)J1昇格なので。『このハーフシーズンで良かったから、次のシーズンも使うよ』という考えもない。またフラットな状態からの競争になると思いますので、そこは各ポジション、リクエストはしていますね」
《河合竜二GMがサポーターズミーティングで今後の強化方針を説明》
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―具体的に重点を置いているポジションは