《ハム番24時》鎌ケ谷 トラの穴計画 6月8日
鎌ケ谷に出現した新施設が報道陣に公開され、全貌が明らかになった。その名も「F パフォーマンス ラボ」。約400平米の建物の中に、ウエートトレーニング場と、カメラ約20台を使って投打の精密な動作解析を行うスペースが設けられている。建設費だけで約1億円。多数導入された新たなトレーニング器具や、室内練習場に入った最新鋭打撃マシン「トラジェクトアーク」なども含めると、数億円規模の〝投資〟が行われた。
なぜ、2030年をめどに道内への移転が決定している2軍施設に、多額の費用をかけるのか。新施設のオープニングセレモニーで小村球団社長は「選手は1年1年、1日1日が勝負ですので、その移転を待つことなく、常に進化できるように、しっかりとパフォーマンスができるように、今回、非常に多くの金額を投資しました。選手育成の一助になればということで、チーム全体でバックアップして、また日本ハムの親会社からもバックアップしていただいて、こういった施設をつくることになりました。最新鋭の施設をつくって、世界に羽ばたく選手を一人でも多く出したい」と力説した。
同社長によると、「フィジカルの強化は、今のプロ野球に欠かせない要素」だという。確かに、日本ハムの若手選手は、数カ月顔を合わせないでいると、いつの間にか体が大きくなっていることが多い。同ラボに導入される最新の器具によって、トレーニング効率はさらにアップするだろう。
今季、実はもう一つ、球団は選手の「フィジカル強化」のための策を打った。それが、S&C(ストレングス&コンディショニング)アドバイザーに田代誠氏を招聘したことだ。01年から04年まで、日本ボディビル選手権を4連覇し、「ミスターパーフェクト」と呼ばれる伝説のボディビルダー。同社長は「今季からは田代さんという、伝説のボディビルダーにアドバイスをいただきながら、力をお借りしてやっております。そういった結果が(12球団断トツの)ホームランの本数に出ているのではないかと、個人的には思っております」と私見を明かした。
実際、すでに多くの選手が、田代氏を慕っている。この日、オープニングイベントに参列したドラ1ルーキーの大川は「今年、(チームに)入って最初のウエートトレーニングから、ついてくださって、ここをこうした方がいいよとか、本当に具体的に言ってくださって。あとはたまに、追い込むための補助をしていただいたりもするので、本当に幸せだなと思います」と感謝していた。
高卒2年目の柴田も「今まで想像したこともない(トレーニングの)量をやっていたり、食事のこと、タンパク質のことだったり、どれぐらい食べるかとかも教えてもらって、そこもびっくりでした。(筋肉量の)目標で言えば、上限はないので、打倒・田代さんですね(笑)」と大きな刺激を受けているようだった。
「F パフォーマンス ラボ」×「伝説のボディビルダー」の効果は、予測不可能。どれほどスーパーな選手が誕生するか、期待が大きく膨らむ1日だった。