ファイターズ
2025/07/07 16:20 NEW

2軍本拠地 鎌ケ谷から北海道移転の意向を表明 候補地は札幌圏 2030年開業目指す

新たな施設のイメージパースを背に、2軍の道内移転を発表した栗山CBO(右)と小林開発本部副本部長=撮影・井上浩明

すでに6自治体と情報交換

 日本ハムが7日、エスコンフィールド北海道で会見を開き、千葉県鎌ケ谷市にある2軍本拠地を北海道内に移転する意向があることを表明した。札幌圏の自治体が候補地で、すでに札幌市、北広島市、恵庭市、江別市、千歳市、苫小牧市と情報交換を開始している。2030年の開業を目指す。

【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】

官民合同プロジェクト

 プロジェクト名は「ONE BASE HOKKAIDO~新たな拠点の創造~」。スタジアムと周辺施設の完成予想図がモニターに映し出された。同プロジェクトを担当する「ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」の小林兼開発本部副本部長は「行政との折衝を2027年あたりまで進めてまいります。施工期間を2年ほど見込んでいますので、確定ではありませんが、2030年をメドに開業を目指します。北海道における官民合同プロジェクトとご理解いただけたら」と説明した。

周辺に商業、住宅、宿泊施設も

 新しい2軍本拠地はメインのスタジアム、練習用サブグラウンド、室内練習場、選手寮が中心。リハビリ施設やラボのようなトレーニングや専門技術にかかわる施設の建設も視野に入れる。また、周辺に商業、住宅、宿泊施設の開発も想定している。新千歳空港やエスコンへのアクセスを重視し、候補地は札幌圏に絞った。

完成イメージ=球団提供

 

屋根なしで5000人収容を想定

 イースタン・リーグなどを開催するメインのスタジアムは、およそ5000席の規模をイメージ。積雪の心配もあるが、屋根は付けない方向で調整している。小林副本部長は「基本的にはオープンエアの球場を想定しています。室内の練習環境を充実させたり、エスコンを活用しながらやっていきたい」と見通しを示した。

パートナー企業を募集

 球団はすでに札幌圏の6自治体と個別に情報交換しているが、今回の正式表明を受けて、興味を持つ自治体があれば、積極的に協議を進める方針。さらにパートナー企業の募集も開始した。

栗山CBO「地域とともに」

 育成環境が充実すれば、チームの基盤はより強固になる。会見に出席した栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)は「若い選手を地域とともに一緒に育てていきたい。育成の拠点を北海道につくるというのは大きな願いでもあり、思いでもありました」と力を込めた。まちづくりにも寄与する一大プロジェクトが本格的に動き出した。

2軍の道内移転を発表した栗山CBO

 

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい