ルーキー清水大暉 1軍昇格を目指して体づくりに励む日々「またエスコンの景色を見たい」
中京大戦に2番手で登板した清水大=撮影・工藤友揮
■プロアマ交流戦 中京大1-2日本ハム(8月22日、鎌ケ谷スタジアム)
プロの力を見せつける1回無失点
日本ハムのドラフト4位ルーキー・清水大暉投手(19)が2番手登板し、1回を無失点に抑えた。
15日には2軍の北海道遠征で、エスコンでの登板を経験した。同期はひと足先に本拠地でプロデビューを飾っている。自身も1軍選手としてエスコンのマウンドに上るべく、鎌ケ谷の地で土台づくりに励んでいる。
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ピンチにも動じず納得のピッチング
三回からマウンドに上がった清水大は、バント安打の走者を暴投などで三塁まで進めてしまうピンチを背負ったが、後続を断ち切ってスコアボードに「0」を刻んだ。
「(内容は)悪くはなかったと思います。きょうはフォークボールを決め球とカウント球で使えたらいいなと思っていたので、そこがうまくできたのが良かったです」と振り返った。

心躍らせ、気持ちを新たにしたエスコン初登板
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15日に行われた北海道大学・社会人選抜との一戦で、初めてエスコンのマウンドに上がった。
「投げやすかったですね。そこまで緊張することもなく、いつも通りに投げることができました。今まで体験したことがないような球場だったので、すごい気持ち良かったです」。自軍の本拠地の、最高の環境を体感した一日となったが、その時以上に最高の舞台があることはもちろん認識している。「この間、投げた景色と、1軍で見る景色だと、たぶん違うと思うので。より一層、1軍で投げて、またエスコンの景色を見たいなと思いましたね」と決意を新たにする。
同期に向ける尊敬のまなざし
そのエスコンの1軍マウンドを、ひと足先に経験したのが、同期のドラフト1位ルーキー・柴田だ。7月26日のロッテ戦で先発し、3回パーフェクトの圧巻デビューを飾った。その柴田の活躍ぶりを清水大は「もう、すごいですよ。本当に圧巻という感じですね。いつも考えてなさそうな感じで(笑)、すごい考えて野球をやっているので、見習わなきゃと思います」と賞賛する。
「柴田はレベルも高いですし、あのクオリティーでピッチャーもバッターもできるというのはすごいと思うので、結構、尊敬していますね」。その同期は現在2度目となる1軍帯同中。この日から始まるソフトバンクとの大一番で、再びマウンドに上がる可能性もある。「常に応援しています」と熱きエールを送る。

着実に力強く成長中
1年目から1軍を経験している同期をたたえる一方、「(早期の1軍昇格は)そこまで気にせず、自分のペースでいければいいと思います」と焦ることなく、まずは日本最高峰舞台で戦う肉体を手に入れることを第一優先としている。
「1年目は体づくりがメインと、最初から自分でも思っていましたし、球団のトレーナーさんともいろいろ話をして、そういう方針でやっているので。順調に体づくりができているのかなと思います」
プロ生活は始まったばかり
プロ1年目のシーズンも残りわずか。「引き続き体づくりを続けて、あとはけがをしないように。投球の面では、MAX150キロを出せればいいなと思います」。現在の自己最速149キロを、今季中に更新することが目標だ。
近い将来、柴田とともにエスコンで活躍する日を目指し、その右腕を鍛え上げていく。
