【一問一答】スケート高木美帆 晴れやか引退会見「目の前には真っ白な画用紙が広がっている」
都内で約2時間も 最後は菜那さんが質問
2月のミラノ・コルティナ五輪で自身通算10個のメダルを獲得し、3月4日に現役引退を発表した幕別町出身の高木美帆さん(31)が6日、都内で引退会見を行った。約2時間に及んだ会見の最後には、姉の高木菜那さん(33)のサプライズ質問もあった。主な一問一答は次の通り。
ーいまの率直な気持ちは
「自分の中で現役を退くということに対して、すごく寂しいと思う気持ちとか、ぽっかり穴が開いてしまったというようなことは感じていなくて。一つは、私のこれからの人生にも今まで経験してきた、共に歩んできたスピードスケートとの時間というものがなくなることはないだろう、とどこかで感じられているからなのかな。なので、すごくしんみりした時間を過ごしたりというのもあまりないのですが、ふとした時に、例えば今日(スピードスケート用の)靴を持ってきているのですが、この靴に足を入れた瞬間のあの感じをもう味わうことってないんだなと、いろんなシーンをふと思い出す時には、本当に現役引退したんだなという実感が湧く時はありますね。自分にとってスピードスケートってずっとなくならないものだと思うのと同時に、いまだに実感が湧いてないところもある」
ーあらためて引退の経緯を
「大きな理由としては、自分の憧れたアスリート像をこの先4年間全うすることというのは、1年間も含めて厳しいのかな。そうなった時にそこを超えてまでまた頑張りたいという気持ちがないということを考えると、順を追って考えていって、あのタイミングで引退することを決断したというより受け入れた、という感じ」

ー高木美帆にとってのスピードスケートとは
「ありきたりな言葉になってしまうが、たくさんの経験を運んできてくれたものでもありますし、本気になる環境が自分にとってのスピードスケートだった。最終的には自分をここまで作ってくれたものの一つにスピードスケートというものがあるので、それはずっとなくならないですし、この先スピードスケートに関わるかどうかは分からないが、私の思い出や経験として、ずっとそばにいてくれるものだと感じています」
ーアスリートとしてスピードスケートはやり切れたか
「自分の中でやり切ったからスケートを辞めるとか、もう思い残したことはない、という清々しい気持ちでいるかと言われると、特にミラノの1500メートルの結果に対しては、自分の気持ちを解放して振り返ることができないという現状があったりする。思い残すことがないという感じとはまた違うのかな。ただ、この決断に対して、今現在で後悔していたり、後戻りしたいと思うことはないです」
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