【全文掲載】梅林優貴 稲葉2軍監督絶賛の〝手締め〟に込めた思いは 「必ず死ぬ世界だからこそ、必死に生きる」
鎌ケ谷でカビーとじゃれ合う梅林=撮影・近藤裕介
2日前の打診で必死に原稿作成
日本ハムの梅林優貴捕手(27)が、2月23日の2軍国頭キャンプ最終日に、手締めのあいさつを担当した。松本2軍マネジャーから2日前に依頼され、口では「やらないですよ」と断りつつも、覚悟を決めてその日のうちに原稿を作成。「無難な手締めはしたくない。結構、頑張って考えました」と、構成を練った。
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胸を熱くさせたミーティングに感化
頭に浮かんだのは、約1週間前のミーティングで聞いた庄司選手教育グループ長の言葉だった。「庄司さんが熱いミーティングをする中で、『必死にやろう』と。必死なプレーって、全力プレーとはまた違う。どういう感じかなと、何となく考えていたんです。アウトカウントも1死、2死で数える。野球は絶対に死が積み重なるスポーツ。必死にやるからこそ、無駄な死を積み重ねないように…」。
必死なプレーの解釈を、1死、2死と〝死〟を積み重ねていく野球と絡めたスピーチは、選手、スタッフの胸を打った。「毎日全力でプレーはしていますけど、ただ国頭や鎌ケ谷で必死なだけでは、エスコンには行けないと言ったのは、自分に言ったような感じでした」。自身の置かれている立場を客観視し、どう行動すべきかを自問自答した内容だった。
2月20日の2軍練習試合、中日戦で捕手をかいくぐりホームインする梅林(右)
見守った稲葉2軍監督は「素晴らしかった。最初嫌がって断っていたのに、すげーなって、みんなで言っていたよ。刺さりましたね。さすがやね。感動しました。指名して良かった」と大絶賛だった。
ほぼ口パク映像だけ流れた悲しみに
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ただ、残念なことに、GAORAの中継では上手く音声が拾われなかった。「(松本)マネジャーが、きょうテレビ(GAORA)が入っているから気合入れていこうぜって言っていたんですけど、(同日に行われた)1軍の阪神戦のイニング間で流れたんですよ。そしたら阪神の大応援が入っていて、その中で僕が話しているので、ほぼ口パクです(笑)。そりゃあねえわと思って。結構、受けは良くて、良い感じで話せたと思うんですけど、どこにも残らない。どこにも出ていないので、その悲しさもあるんですよ。今川さんからは、『声が小さい』とケチをつけられました(笑)」。
手締め全文は以下の通り。
先日のミーティングで
「必死になってプレーする」という話がありました。
必死とは、漢字で書くと「必ず死ぬ」。
この言葉を聞いたとき、
必死にプレーするとはどういうことなのかを考えました。
野球ではアウトカウントを「一死、二死」と数えます。
グラウンドに立てば、必ず〝死〟が積み重なっていくスポーツです。
でもその一死が、
チームに貢献できた一死なのか。
次につながる一死なのか。
それとも何も残せない一死なのか。
同じ一死でも、その価値はまったく違うと思います。
国頭や鎌ヶ谷で必死になっても、
ただ必死なだけではエスコンには行けません。
結果を出せなければ、
この世界では本当に終わります。
だからこそ僕たちは、
無駄な一死ではなく、
チームに何かを残せる一死を積み重ねていく。
必ず死ぬ世界だからこそ、必死に生きる。
その覚悟を持って今シーズン戦い、
ファイターズが日本一になるために、
この中から一人でも多くチームに貢献できる選手になりましょう。
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