レバンガ 富永啓生の〝準パーフェクトゲーム〟で快勝 早くも昨季の21勝に並ぶ
両チームトップの24得点を記録したSG富永(右)=撮影・岩崎勝
■B1リーグ第17節 第1日(12月27日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道96-62京都
脅威のスタッツでまたも主役の座に
年の瀬も、やはりこの男が主役となった。両チームトップの24得点を記録したレバンガ北海道のSG富永啓生(24)が、フィールドゴール成功率90.9%という脅威のスタッツをたたき出した。
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3点シュート1本のみ外して後悔

面白いように、リングを射抜いた。10本の2点シュート、4本のフリースローをノーミスで成功。代名詞とも言える3点シュートを1本外し〝パーフェクトゲーム〟とはならなかったが、研ぎ澄まされたシュート感覚で、真冬日の札幌を熱狂させた。
「ベンチで関野選手が『ずっとお前100%だぞ』と言っていた。ちょっと1本、3ポイントを外してしまったので、そこは後悔かなと思います」
相手の裏を突いたプレーで得点量産 意識するのは…
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富永の3点シュートは、常に相手の警戒網の中にある。その相手守備陣の間隙を縫ってのドライブやカットインが多く目に付くようになった。24日の秋田戦後には「もちろん3ポイントも決めていかないといけないんですけど、そこを抑えてくるなら、逆を突くっていうところは見せられた」と話していたように〝監視の目〟をくぐり抜けて、得点を生み出している。
さらなる進化を目指して、レバンガに加入したシューターは「しっかりとディフェンスの姿勢を見て、そこの隙間でギャップのところをアタックすることを意識しているところ」。
全選手が役割を果たしての快勝劇
スタメン、ベンチ入りの選手全てが機能した快勝劇。富永も「スタートのメンバーを含め、ベンチから出てくるメンバー全ての選手がコートに出たら、自分の役割を果たした結果だと思います」とうなずいた。
そして、27試合目で21勝目を挙げ、シーズン折り返しを前に早くも昨季の勝利数に並んだ。しかし、CS(チャンピオンシップ)進出を目指すチームにとっては通過点でしかない。トーステン・ロイブルHC(53)も「去年より良くしようというのが、このチームの目標ではない。例年と比較することなく、今シーズンのベストを尽くそうという思いでやっています」。
リバウンドを取るPG島谷(左から4人目)と即座に走り出すC/PFハーラー(同3人目)
今年の白星締めへ観客に呼びかけ
この連戦が、2025年の最終節となる。この日は6000人を超えるブースターが声援を送った。白星締めへ、富永は「あしたもタフな試合になるとは思うんですけど、1人1人が役割を果たせば勝利できると思う。皆さんの応援も本当に力になるので、あしたも引き続き応援よろしくお願いします」と呼びかけた。新年が目の前に迫っていても、北の大地のバスケ熱は冷めない。
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