ファイターズ
2026/01/01 07:00 NEW

《ハム番24時》1月1日

 

 およそ1年前。達と細野の対談を企画して、取材させてもらった。当時、高卒3年目と大卒1年目のシーズンを終えたばかり。達は1勝、細野は未勝利だったが、ネクストブレークの予感を信じて質問をぶつけた。

 主導権は達が握った。容赦なく理詰めで逃げ道をふさぐ。普段の野球への取り組みに妥協がない分、言い返す隙を与えなかった。2学年上の細野が図星を付かれ、たじたじになっていた。もちろん、トゲがあるわけではない。親しき仲の礼儀をわきまえた上で、遠慮せずに言い合える関係性は見ていて楽しかった。

 今思えば、この時点でビッグマウスの片鱗が見え隠れしていた。1年たった今回のインタビューでも達は「嘘をつくのが嫌なんです。思ってもいないことを言って、それを自分の意見として発信するのがちょっと違う」と胸の内を明かしてくれた。有名である以上、さまざまなことに配慮し、オブラートに包む繊細さは必要かもしれないが、建前よりも本音で向き合うスタイルは、どこかうらやましく、すがすがしくも感じた。

 強い言葉やユーモアを交えた発言は、受け取り方によって異なる印象を与え、誤解される可能性がある。ただ、チームメートやスタッフら、普段から接している人は、真意を理解し、認めていた。自身の言葉に責任を持ち、周囲に惑わされることなく、実行する。たぶん、若さはあまり関係なく、それは大物、スターの資質なのかもしれない。よくよく考えると、新庄監督の生きざまにどことなく似ているような…。光る個性はそのままに、超一流まで駆け上がってほしいと、強く願っている。

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