取材で千葉・鎌ケ谷の２軍施設を訪れると、室内練習場から玉置浩二の「ファンファーレ」が爆音で流れてきた。同曲といえば、ＴＢＳ系の日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の主題歌。ドラマにハマっていた記者が急ぎ足で中に入ると、そこには矢沢の姿が。同じようにドラマに夢中になっていたと明かしてくれた。

　きっかけは友達の薦め。「ネットフリックスで一気見しました。最初はズートピア見ていたんですよ。見終わって、ラヴ上等って知ってますか？。元不良が恋愛するっていう。それで見るものなくなって、ロイヤルファミリーいいよって（言われて）、で見ました」。予想外の結末だった最終回に「勝つものだと思っていた。えっ…と思ったら、いろんな人の継承物語があったっていう。感動的な」。ドラマの題材である競馬の知識は一切なかったというが、「一回は見に行きたいな」と興味を持つようになったという。

　恥ずかしながら、記者は毎週のように目頭を熱くしていた。その話をすると、矢沢も同調してくれた。「毎週、泣けますよね。ファンファーレが流れたら感動シーンみたいな。普通に泣きますよ。感情はあります（笑）」。いつも先輩をイジるキャラクターだけに、イメージと違うような…。勝手にそう思っていると、こんなエピソードを披露してくれた。

　「人の結婚式とかもウルッとくるタイプ。マジで泣きます。だいたい新郎の（ゲストとして）行くわけじゃないですか。新婦とそこで初めて会うのに、友達の奥さんの手紙とかで…。周りがデザート食べている時に、ウルウルしてしまうという」。涙もろいタイプのようで、疑ってすみません。