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2025/10/13 17:30 NEW

【激戦の裏側】矢沢宏太 ファイナル切符をつかみ取った勝利へのベースランニング「鳥肌が立つようなワンプレー」

12日のオリックス戦、八回2死一、二塁、レイエスの一打で本塁へ突入する一走・矢沢(右)

ファーストステージ第2戦・オリックス戦

 日本ハムの矢沢宏太投手兼外野手(25)が12日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦で劇的勝利につながる好走塁を披露した。

 フランミル・レイエス外野手(30)の劇的な逆転打で2年連続のファイナル進出を決めたが、一塁から一気に決勝のホームを陥れて勝利の立役者となった。快足を生かして駆け抜けたベースランニングの裏側を、矢沢が振り返った。

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布石は前日の最終打席

 「1番・中堅」で先発出場した第1戦は4打数ノーヒット。だが、4打席目に岩崎から放った右飛で、打撃への手応えを感じることができていたという。「角度を意識しながらバッティングしました。ライナーをイメージして、実際にライナーが飛んで行ったので、あまり嫌な感じはなかったです」

 そして第2戦。試合途中から守備に就き、八回2死一塁で第1打席を迎えた。前日も対戦した岩崎が投じたフォークを左前へとはじき返し、今季CS初安打をマークした。「真っすぐを右中間ぐらいに打つつもりだったんですけど、なんかあっちに行っちゃった、という感じです(笑)」。イメージ通りの打撃ではなかったものの、逆転へチャンスを拡大させる貴重な一打となった。

長駆ホームインを想定したリード

 ここでレイエス。5球目を空振りしてフルカウントとなった。走者が自動でスタートを切る場面で、矢沢はわずかにでも先へ進むことを強く意識していた。

 「ファーストも下がっていたので、サインプレーでけん制が来ても戻れる距離の中で、最大限のリードをして」。岩崎がレイエスへの6球目を投じた瞬間、自身でも手応えを感じられた好スタートで、勝利へのベースランニングが始まった。

コーチャーのジェスチャーと歓声を頼りに

 

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