ファイターズ
2025/05/31 20:35

矢沢宏太 突然の代打も指揮官の采配信じ同点タイムリー「ボスが打てると思って…」

九回2死二塁、郡司のサヨナラ打で生還した矢沢(左)がナインの祝福を受ける=撮影・松本奈央

■パ・リーグ9回戦 ロッテ3-4日本ハム(5月31日、エスコンフィールド北海道)

劇的勝利を呼び込む土壇場での同点打

 日本ハムの矢沢宏太投手兼外野手(24)が2点ビハインドの九回2死二、三塁の場面で代打登場。カウント2-2からの5球目をセンター前にはじき返し、値千金の2点タイムリーで試合を振り出しに戻した。

 続く郡司裕也捕手(27)の打席で二盗に成功。最後は郡司の右安打で、サヨナラのホームを踏んだ。けがによる離脱を乗り越えて1軍復帰を果たした背番号「12」が、レギュラー奪取に向けて、さらなるアピールを続けていく。

当初の予定は代走での起用

 敗色ムードが色濃くなりつつあったエスコン内の重い空気を、一気に好転させた。だが、実はこの采配、本人にとっては全く想定外の出来事だった。

 2点を追う九回、日本ハムは連打と送りバントで、1死二、三塁という絶好のチャンスをつくり出した。一打同点の場面で、ベンチは打席に代打・吉田を送り込み、そしてネクストバッターズサークルには矢沢を立たせた。だが、当初求められていた役割は、ここぞの場面での代走だった。

〝ぶっつけ本番〟で打席へ 「マジですか!」

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