【写真で振り返る】石井一成 日本ハムでの9年間 同学年の仲間、伊江島組、おばあちゃん…
ファイターズ時代の写真を手に、笑顔を見せる西武の石井=撮影・中田愛沙美
懐かしいショット、レアな一枚も!
石井一成内野手(31)が日本ハムから西武にFA移籍した。2016年のドラフトで2位指名を受けて早大から入団。節目のプロ初安打、本塁打に、今季話題となった「カルガモ隊」、同じ1994年度生まれの同級生、オフに合同自主トレを行うチーム伊江島など。ファイターズで過ごした9年間を道新スポーツの写真とともに振り返ってもらった。
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①2016年10月20日 ドラフト会議
「(当時の早大監督)高橋さんとですね。めっちゃ懐かしいです。ドラフト当日はロビーでみんな集まって中継を見ていたんですよ。どこかは指名してくれるかなと見ていたんですけど、まさか最初の方に呼ばれて。うわ~みたいな超盛り上がってみんな喜んでくれましたね。あんま(顔も)変わらないですね。高橋さんは3年、4年。1年、2年は岡村監督にお世話になりました」
2016年10月20日、日本ハムから2位指名を受けた石井(左)が高橋監督と握手する
②2016年11月22日 札幌市豊平館での新入団発表会見
「これも懐かしい~。めっちゃ懐かしいです。契約の時に、はんこ押した瞬間に母親が泣いたんですよ。良かった~みたいな。それまで何も。ドラフトの時は(直接)会っていないので分からないですけど、その時に初めて泣いているの見て、そんなにうれしいんだって。一番支えてくれたので、相当うれしかったんだろうなって。そこで初めて(親孝行できたと)感じましたね」
2016年11月22日、新入団会見後に集合写真に収まる石井(1列目右から2人目)
③2017年4月4日のロッテ戦でプロ初安打、翌5日のロッテ戦で初スタメン、初打点
「代打でセンター前、覚えていますよ。めっちゃ緊張しましたけど、あまり覚えていないです。気付いたらセンター前(に抜けていた)。(翌日のプロ初スタメンは)ド緊張で入って、打点も付いて超うれしかった記憶はあります。うれしさしかなかったです。がむしゃらに打席に入っていた。何も考えられていなかったです。とにかくボールに集中して、みたいな。状況とかマジで考えていなかったです」
2017年4月4日のロッテ戦、九回2死一塁、プロ初安打となる中前打を放ち、一塁へ走る石井
④2017年4月14日の楽天戦 12球団の新人選手で一番乗りとなるプロ初本塁打
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「しかも逆方向。打った瞬間、(打球が)上がりすぎかなと思って走っていて。(スタンドに)入ったの見られなくて。入ったっぽいなって(ダイヤモンドを)回りながら。えっ?みたいな。全然、ホームランなんて思ってもいなかったので。いやあ、うれしかったな。(記念球は)実家の仏壇に今だに飾ってありますね」
2017年4月14日の楽天戦、二回二死、石井が先制本塁打を放ち、ベンチに迎えられる
⑤2024年7月13日のソフトバンク戦 実家のある栃木から観戦に訪れた祖母の前でヒーロー
「いいタイミングでヒーローになれて、2日間(観戦に)来ていたんですけど、その前の日に同点ホームランを打ってその夜に家で一緒に食事したんですよ。(この日は)たまたまいい席を知り合いの人から譲ってもらって、ヒーローになって。(自分の)奥さんと姉夫婦もいて。本当におばあちゃんの願いが、かなった日ですね。今年も(祖母の前で適時打を)打ちましたね。(7月12日の)オリックス戦。(今後も)北海道に連れてきますよ。バックネット裏でどっち(のチーム)も応援しもらいます」
2024年7月13日のソフトバンク戦、ヒーローインタビューで観戦に来ている祖母を紹介する石井
⑥〝ピン・グリフィー・ジュニア〟と命名するなど目をかけてくれた新庄監督
「ボスには(試合で)使ってもらって。プロに入ってなかなか結果も出せていなくて、本来のバッティングができていなかった。ボスが引き出してくれたのは、ものすごく感謝しています。期待していただいているなって。もっとできると思って(厳し言葉も)言ってくれたんですかね。みんなのことを気をかけていると思いますが、本当にありがたかったです」
7月31日のソフトバンク戦、試合前練習で新庄監督(左)に声をかけられる石井
⑦試合前のシートノックを沸かせた「カルガモ隊」
「(最後まで)入りたくなかったんですけど、水野に入りましょうよ~と激押しされて入りました。隊長(中島)が(1軍に)いない時期もありましたけど、ルーティンとして一体感あって良かったと思います。グッズにしてくれてめっちゃうれしかったです。(中島は)絶対、うれしかったと思います(笑)」
10月11日のオリックス戦、親ガモ(中島)不在も子ガモ達(左から)石井、水野、奈良間、山県が息の合ったアップをする
⑧同じ1994年度生まれの池田、斎藤、生田目、田中
「個性派揃いで。池田は本当にいいヤツ過ぎて。気遣いがプロですね(笑)。超優しいし、周りを見えているし。(伏見)寅威さんの誕生日(サプライズ)とかもそうですし。さすがだなと思いますね。(斎藤)友貴哉は宇宙人なので。何も言うことないです(笑)。いたら面白いですよ。沖縄でやった同級生会とか楽しかったですね。(生田目)翼も盛り上げ隊長。でも、根はしっかりしていますよ。普段ちゃらんぽらんですけど。友貴哉とは違う盛り上げ隊長です。分かった上で盛り上げているのが翼で、何も分からないで地球に来て間もない宇宙人みたいなのが友貴哉(笑)。(田中)正義はそのまま真面目。ずっと冷静ですよ。緊張はしているんですけど、クローザーの立ち振る舞いというか。ツッコミ役。また、同級生会できればいいですよね」
24年11月30日のファンフェス終了後、同学年メンバーが写真に収まる(左から)石井、田中、生田目、斎藤、池田
⑨本人公認の〝ピンポーズ〟
「めっちゃいい写真ですね。矢沢発信なんですよ。矢沢のおかげで、はやったので、西武でもやろうかな(笑)。レイエスもやっているし、矢沢は発案なのでいいですけど、ガタシュー(山県)はダメですね。バカにしていますからね。それも普段と顔、変わらないし。(守備は)忍者みたい。頼もしいというか、あの(普段の)雰囲気からは感じ取れない。グラウンドに出たら、たくましさ。いや~センスすごいっすよ。野球センス。かわいいですし」
9月13日の西武戦、四回1死一塁、2点本塁打を放った石井(背番号38)を〝ピンポーズ〟で迎えるチームメート
⑩チーム伊江島メンバー 松本剛、野村、細川
「(2024年1月に)伊江島(自主トレに)行ってから変わりましたし、(松本)剛さんに相談して快く受け入れてくれたので、本当にそのおかげでオフ期間、いい練習ができています。シーズン中もいろいろトレーニングもお世話になっているので、この決断は大きかったですね。剛さんはずっと一緒にいてくれていますね。技術的なこともありますけど、メンタルとか考え方とか全部、教えてくれたりとか、本当にお世話になっています。野村も本当、こんなもんじゃないと思っているので。今もすごいですけど、まだまだ伸びると思いますし、ファイターズを引っ張っていってもらわないといけないので。(8月19日のオリックス戦での逆転サヨナラ打は)あの場面でめっちゃ冷静になって、自分の仕事するのは、さすがだなと思いました。ホソ(細川)もポテンシャルあるし、どこでもできるし、体強いし。めっちゃ練習するんですよ。超練習するけど、体が若くて元気だから、うらやましい。まだまだチャンスあると思うので、内野でも外野でも代走でも貢献できるところ、いっぱいあると思う。いろいろ経験して、もっともっとファイターズのピースになってくれたらうれしいです。自分は伊江島、大好きなので。スタッフもみんな動いてくれますし、最高の環境です」
1月、合同自主トレを行った伊江島でポーズを取る(左から)細川、石井、野村、松本剛