石井一成 昨年は画面越しに見ていたエスコンでのCS 今年は〝勝利の女神〟に「栃木から声援を…」
紅白戦の三回にソロ本塁打を放つ石井=撮影・小田岳史
■紅白戦 紅組6-4白組(10月8日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの石井一成内野手(31)が、一回に先制の右前適時打、三回には右越えソロをマーク。7日の紅白戦では3安打を放ち、11日から始まるクライマックスシリーズ(CS)に向けて状態の良さをアピールした。
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紅白戦で5打席連続安打
三回のホームランは、相手先発・加藤貴の変化球を捉え「いいところで捉えられたので、引っ張れましたし感触は良かったです」。前日から5打席連続安打となったが「本当にいいって感じはしないですけど、ヒットは出ているのでCSで(安打が)欲しいなって感じです」と冷静に振り返った。
紅白戦の三回にソロ本塁打を放つ石井
使ってくれる監督に感謝
プロ9年目の今季は春先に2軍調整を経験したが、主にセカンドで108試合に出場。打率.259、キャリアハイに並ぶ6本塁打、30打点の成績を残した。「使ってくれる監督に感謝ですし、悪い中でも使ってくれましたし、自分なりに調子を戻せたので、そこは収穫かなと思います。規定(打席)に乗るっていう目標でやっていたので、個人的には悔しいですし、チーム的にもリーグ優勝できなかったので、ものすごく悔しいシーズンになりました」。
昨年CSのロッテ戦は出場できずも 第3戦の試合前にはボスからDMが…
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エスコンフィールド北海道では2年連続となるCSファーストステージ開催。昨年のこの時期、石井はフェニックス・リーグが行われていた宮崎にいた。ロッテとのしびれる戦いを画面越しに観戦。すると、新庄監督から一通のDMが届いた。「ボスからきょう勝つから。勝ってファイナル(ステージ)行くから呼ぶよとメッセージをもらっていて。勝ってくれという思いで見ていました」。福岡でのファイナルステージから合流し、2試合に出場した。
紅白戦でソロ本塁打を放った石井(手前)を迎える松本剛らチームメート
守備からリズム
それだけに、本拠地で迎えるポストシーズンは格別。「本当に楽しみな部分でもありますし、そんな簡単な相手ではないと分かっているので、1球1球、集中しながらやりたいです。守備からリズムをつくるのは今シーズンやってきたことなので、打つだけではなく守りからもピッチャーを盛り立てて攻撃につなげていけばいいです」と意気込む。
7月には祖母の応援でチームが連勝
おばあちゃんも故郷からエールを送ってくれる。今年7月に実家のある栃木から北広島まで祖母が応援に駆け付けた際には、石井の活躍もあり、チームが連勝。その勝率の高さから〝勝利の女神〟としてあがめられている。
来場すれば、何よりの援軍となりそうだが、米農家を営んでおり、新米が出回る今の時期は繁忙期。「忙しくて抜けられないと言っていました。栃木から声援を送ってもらいます」。日頃からLINEでやりとりをしており、温かい応援メッセージが届く。それが活力になっている。
紅白戦の一回に先制打を放った石井(右)が谷内コーチから祝福を受ける
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