石井一成 移動トラブルに負けずハッスル 好調の要因は仲良しな先輩!?
二回1死、石井(手前左)が先制ソロを放ち、チームメートと喜ぶ=撮影・松本奈央
■パ・リーグ16回戦 日本ハム2-4オリックス(8月1日、京セラドーム大阪)
先制弾を含む2安打1打点
日本ハムの石井一成内野手(31)が先制の右越え2号ソロを含む4打数2安打1打点。チームが移動トラブルに見舞われる中、落ち着いたプレーを見せた。
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練習時間が極端に短縮
新千歳空港から使用する飛行機の手配がつかないため、急きょ乗り継ぎ便で大阪入り。石井らチーム本隊が京セラドームに到着したのは、予定より3時間遅れの午後5時だった。プレーボールが15分遅れることになり、試合前はフリー打撃を行わず、ティーのみで調整した。
「けがだけ怖かったので、そこは体を動かしたり、ケアしてやりましたけど。最初は守備だなと思って守備練習をやりました」
五回1死、オリックス・中川の打球を捕り、ジャンピングスローで一塁に送球する石井=撮影・井上浩明
新庄監督の〝指令〟に「気持ちだけ準備していました」
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新庄監督がインスタグラムで先発メンバーを発表し、「スタメンの選手は空港で体動かしてちょうだい」などのメッセージを投稿した。
これを受けて石井は「準備、できないですよ。飛行機じゃ(笑)。気持ちだけ準備していました」。経由地の羽田空港では中継ぎ右腕の玉井がロビーで立ちながらストレッチをしていたというが、自身は「飯を食べていました」と腹ごしらえをした。
二回1死、石井が先制ソロを放つ
好調バットで8月はマルチ発進
いざ試合では、二回1死からエスピノーザの150キロを右翼席に運び、「難しかったですけど、集中して入れたので最高の結果になって良かったです」
7月は月間打率.342と好調をキープ。8月初戦でも六回に右前打を放ち、複数安打をマークした。

頼れる選手会長の合流でモチベーション上昇
先月は中旬に栃木の実家から米農家を営む祖母がエスコンに来場。〝おばあちゃん効果〟を発揮したが、ここに来て新たな発奮材料があった。親交の深い先輩の松本剛が、先月29日のソフトバンク戦(エスコン)でおよそ1カ月半ぶりに1軍復帰した。「松本剛効果。チームが締まりますね」と大喜びだった。
選手会長が不在だった期間は「頼むぞ」と託されていた。寡黙なイメージの石井だが「チームを鼓舞したいですね」とヒットを打って感情を表に出すことも。「後輩もしっかりしているので、だいぶ楽です」と言いつつも、守備中は積極的に投手へ声かけする姿がある。
二回1死、石井が先制ソロを放ち、チームメートと喜ぶ
気持ちを切り替えて連敗ストップだ!
この日、チームは九回に2点差をひっくり返され、逆転負けを喫した。
「こういう試合もある。またあしたが大事になってくると思うので、切り替えてやっていきたいなと思います」。頼もしい内野のリーダーが日本ハムはいる。
