石井一成 久々の快音 その裏にあった「ずっと一緒にいました」というコーチの存在
四回1死一塁、2点本塁打を放った石井=撮影・井上浩明
■パ・リーグ21回戦 西武4-5日本ハム(9月13日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの石井一成内野手(31)が、トンネルを脱出した。二回の第1打席に9月6日のオリックス戦以来、14打席ぶりの安打となる右前打をマークし、「久々のヒットで自分的にも乗っていけました」。
トンネル脱出して第2打席は5号2ラン
1点差に迫られた四回には、貴重な追加点となる右越え5号2ラン。直前に田宮がバントを決められず、1死一塁で迎えた打席だっただけに「ミスは出たらしょうがないので、何とか取り返せるように、カバーできるようにと思って行きましたね。うまく打てました」と振り返った。
四回1死一塁、石井が5号2ランを放つ=撮影・桜田史宏
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おなじみのポーズ「忘れていました」
ベンチではチームメートが、目を細めて、人さし指を突き上げるおなじみのポーズでお出迎え。「やっていましたね。打たなすぎて(ポーズを)忘れていました」と照れくさそうだった。
ホームラン談話で「八木さん、打ちましたよ!」
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試合中のホームラン談話では、9日の試合で折れたバットが直撃し、入院している八木打撃コーチに向けて「八木さん、打ちましたよ!」とコメント。久々の快音が飛び出したのは、11日から1軍に合流した横尾2軍打撃コーチの存在も大きかった。「横尾さんが来てちょっと話して、考えを整理してきょう臨めました」。
的確なアドバイスに感謝
2021年以来の古巣復帰となった1学年上の横尾コーチとは、ともにプレーしていた時は「ずっと一緒にいました」というほどの仲。「『おまえなら行けるよ』と、的確なアドバイスもらいました。その人、その人に合わせたワンポイントアドバイスとか、よく見てくれていて。技術もそうですけどメンタルも元気づけてくれる。ポジティブな言葉をかけてくれるので、ありがたいです」。前向きな声かけで、後押ししてくれた。
2020年3月、石井(左)が現役時代の横尾と並んでキャッチボールする
かつて〝教育係〟をした清宮が決めて「助かりました」
振り返れば、2018年頃。その2人で〝教育係〟をしていたのが、この日延長十一回にサヨナラ打を放った清宮だった。「さすがっすね。粘ったピッチャー陣も助かりましたけど、最後、清宮が決めてくれて助かりました」と石井。後輩を持ち上げ、勝利の余韻に浸っていた。
四回1死一塁、5号2ランを放った石井(中央)と出迎える加藤貴(右)