前選手会長の松本剛からもエール

　日本ハムの清宮幸太郎内野手（２６）が４日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉に臨み、５０００万円増の年俸１億３０００万円でサインした（金額は推定）。このオフに就任したばかりの新選手会長は「ファイターズの顔と言ってもらえるように」と決意表明。名実ともにリーダーとなり、チームをけん引する。一問一答は以下の通り。

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―サインは
「しました。アップです」

―大台には
「乗りました」

―球団からどのような評価の言葉があったか
「１年間、出続けてくれたのはありがたいと、そんな感じです」

―増額分の使い道は
「特に何も考えていないです…特にないです」

―自分へのご褒美は
「この前、北山にご褒美をおごってもらったので十分です」

―応援してくれる家族に何か
「家族に何かしましょうか。きょう、母親の誕生日でいい日に契約更改できたなと思う。もうすでにプレゼントは買ってあるので、そこにちょっと使います」

―あらためてどんな１年だったか
「１年間、出続けられたのは良かったです。チームとしても去年の２位とは大きく違う２位だったなと思うので、そのあたりは成長したと思う。ただ、ホームラン数は物足りないですし、チームとしてももっともっと圧倒的に勝たないといけない。僕たちの強みである長打を全員で意識して取り組んでいけば」

―来季、目標の数字は
「今年はモーレが３２本打ったので、僕も３０本を打てば、確実に勝てる試合が増えてくると思います。僕だけでなく、みんなもっともっと打てれば、絶対に優勝できると思うので、そこがカギになると思います」

―このオフの強化ポイントは
「引っ張る打球が少なくなってきている。引っ張った時に角度がついてきていないので、打球速度を上げるのと選球眼。僕の持ち味なんですけど、ここ何年かそこの数値が良くないので、見直したい」

―自主トレの予定は
「１月から柳田さん（ソフトバンク）と大分でやらせてもらいます」

―打撃は柳田を理想としている部分もあるか
「柳田さんは…僕は人が好きなので。ほかの人にはないエネルギーを持っている。それを僕は吸収しに行きます」

―ＣＳ（クライマックスシリーズ）ファイナルで敗れた後、悔しさをにじませる姿が印象的だった
「力不足をすごく感じましたし、ボスが圧倒的に勝つと言っていますけど、本当にその通りだなと。手も足も出ないような勝ち方をしないといけないなとあらためて思いました」

―来季に向けて選手会長に就任。引っ張っていくシーズンに
「今年は一番、試合に出させていただきましたし、選手会長になりますけど、プレーでも普段でも、ファイターズの顔と言ってもらえるような行動をしていきたいなと思います」

―前選手会長の松本剛から何か言葉をかけられたか

「不安なことは多いかもしれないけど、いつでも相談してくれよと言われました。とにかく幸太郎らしくやれば、全然、大丈夫だと思うよと、声をかけてもらいました」

―アマ時代に主将も経験しているが、選手会長は特別か
「僕が入ってから（選手会長は）卓さん（中島）、近さん（近藤）、剛さんなので。偉大な人たちに負けないように。アマチュアとはちょっと違うので、どういう選手会長像が合っているか難しいところですけど。でも、プロ野球はプレーで示してなんぼだと思っています。チームですけど、個々も強い。そこはアマチュアと大きく違うところ。そういうプレーで示していくのが一番、分かりやすいと思います」

―１０年ぶりのリーグ優勝、日本一が懸かる。どんな目標を掲げて臨むか
「選球眼と長打力が課題なので。来年はＯＰＳ.９００くらいいきたいなと思います」

―タイトル争いした最多安打への思いも
「僕の中でＯＰＳ.９００がその答えだったんですけど、難しいですね。やっぱりホームランは３０本、打ちたいなと。打点も多い方がいいし。全部多ければ多い方がいいですね」

―年俸の大台到達は一つのステータスかと。数字を見た時の気持ちは
「特になかったですけど、やっとかと。遅かったなという思いですね」

―もっと早く到達できると思い描いていたか
「そう思っていました。でも、それが僕の人生。僕の道なので。だからといって後悔があるわけではないですし、情けないということもない。まだまだここからだなという気持ちが大きいです」

―引っ張っていく立場に。これまでと違う意識になるか
「苦しい時、悪い時に、どういられるか。野球選手として本当の姿が見える部分だと思う。調子がいい時はみんないいですけど、そういう時こそ、チームのためにみんなを鼓舞することを大切にしていけたら」

―どう清宮カラーを出すか
「明るさは取り柄だと思いますけど。明るくやっていければいいかなと思います」

―選手会の役員は会長の清宮幸、副会長の北山、会計の野村と誰か
「奈良間かな」

―役職としては
「手下という感じです（笑）」

―清宮幸選手会長はどんなまとめ方を
「どうなんですかね、分からないですけど。ただ、清宮に言われたらな、それはしゃあないかと言ってくれるような行動とかプレーをしていく必要があるかなと思います」

―オフに入って顔がシュッとした印象に
「マジっすか。ありがとうございます。結構、食事とかトレーニングとか頑張っています」

―体を絞っているのか
「あまり体重は変わっていない…変わったのかな？　分からない。でも、明らかにいい生活はしています。絶対に変な体にはならないだろう、という生活は送っています」

―グルテンフリーとか
「いやいや、グルテンフリーというより、食べる物（食材）です。めっちゃ気を付けているので」

―どういうところを気を付けているのか
「鶏胸肉、めっちゃ食べていますね（笑）。シンプルですけど。野菜もめっちゃ食べているし。量的には結構、食べていると思います。だけどその分、無駄なものは取らずに、いい栄養素を取れているんじゃないかなと思っています」

―好きだけど控えている物もあるか
「いや、（料理の）腕が上がってきてるという、僕の。分からないけど（笑）」

―バリエーションはあるのか
「いや、ないですね。もう毎日、一緒のもの食べてます。ほぼ。いつもセイロ蒸しです。簡単なんで、鍋みたいなもん。とりあえず全部入れて」

―ジャンクフードは食べないようにしているのか
「タンパク質をいっぱい取ろうとすると、付随して脂肪が付いてきたりとかするじゃないですか。それを全然、取っていないので。それはすごくいいと思って。豚ヒレを入れてみたりとか、あと魚とか、そのへんのバリエーションはつけています」

―体重は
「変わらないです。変わっていたとしても1キロぐらいです」

―練習していて動きやすい感覚は
「体つきはちょっと変わってきたかな、というのはありますかね」

―今の食生活はシーズンに入っても継続して
「そうですね。ギータさんのところに行ったら、その生活はできないので。でも、いいものを選んで取っていければいいなと思ってます」

―白飯とか、好きな物を食べたいという衝動は
「ならないですね。たまに外食があるので。それで（制限を緩める）という感じですかね。このオフは外食もめっちゃ控えてます。続くとおかしなことになっちゃう」

―選手会長としては、プレーでチームを引っ張っていくタイプか
「ご飯行こうぜ、みたいなのはあるかもしれないです」

―食事会などの機会を増やしていく
「そういう機会を増やせたらいいですね。今、言われて思いました」

―これまでは背中で引っ張るタイプかと
「そこまで深く考えてなかったので。プレーで、とは思ってましたけど、そういうのもありだなとは今、思います。ご飯行くぞ、という」

―後輩から食事に行きたいと言われたら
「声をかけられたら、もうそれは行きます」

―万波は年長者が抜けて中心選手の自覚を持つと
「ホントですか？　もう言ってくれるだけで十分だと思います。シーズンは長いので、いい時も悪い時も変わらずプレーし続けることが大事だと思う。そこは大事にしたいです」

―母親の誕生日にプレゼントを
「そんなにすごいものは買っていないんですけど。なんか似合いそうだなというやつ」

―昨年は
「ニット帽とマフラーのセット。そんな感じです」

―母親の反応は
「やっぱり喜んでくれます。季節的に冬物とかがいつも多いかな、という感じはします」