清宮幸太郎 けがなくシーズンを乗り切れたワケ 毎日のように通ったトレーナー室
六回無死、左前打を放つ清宮幸=撮影・松本奈央
■2025 パーソル クライマックスシリーズ パ ファイナルS第2戦 日本ハム0-3ソフトバンク(10月16日、みずほペイペイドーム)
敗戦の中でも光る2安打2盗塁
日本ハムの清宮幸太郎内野手(26)が「3番・三塁」で先発出場し、2安打2盗塁をマークした。チームは痛恨の2連敗を喫したが、リーグ2位の安打数を記録した好調の打撃をポストシーズンでも披露。チャンスを広げる好走塁も見せつけた。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
トレーナーに感謝の138試合出場
プロ8年目の今季は、自己最多の138試合に出場し、リーグ2位の143安打をマーク。22年以来、1軍でシーズンを完走した。本人が大きな支えとなったと明かすのが、球団トレーナーの存在だ。
「毎日、トレーナーさんに体を見てもらったのがありがたいなと思います。体も特徴的なので。張りやすいところとかあるので、そういうところをほぐしたり、針を打ったりしてもらいました」と感謝する。
一回1死一塁、清宮幸が右前打を放ち、塁上でポーズを見せる
福島トレーナーが明かす意識の高さ
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
今年はトレーナー室で施術を受ける機会が増えた。
福島トレーナーは「今年はほぼ毎日、トレーナー室に来るようになりました。今までになく、シーズン当初から多かったです。去年、けがして後半くらいから体にちゃんと手を入れないといけないと感じたんだと思います。マッサージとかで状態を確認して、針もするし、電気をかけたり。その時の状況に合わせですね」と明かす。
ここ数年は、負傷に悩まされていた。23年はシーズン序盤に左脇腹を痛めて離脱。昨年は1月末の自主トレ中に左足首を負傷し、開幕に間に合わなかった。セルフケアも欠かさず行っているが、それだけでは補えない部分もある。毎日、トレーナーに見てもらうことでコンディション面が安定。体の状態を把握してくれているため、不調に陥った時も適切な処置をしてくれた。強力サポートのおかげで、1年間乗り切ることができた。
笑顔の福島トレーナー
主力の一人としてチームをけん引
親身になって寄り添ってくれたトレーナー陣に何かお礼をしたいとも考えている。
「何かしているとかはまだないですけど、けがなく1年間戦えたのでありがたいです」。活躍が何よりの〝恩返し〟になる。
一回1死一塁、右前打を放つ清宮幸=撮影・井上浩明